* エレンドゥア [#tbaa8d37]
** 概要 [#m64fef52]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Elendur|
|~その他の呼び名||
|~種族|[[人間]]([[ドゥーネダイン]])|
|~性別|男|
|~生没年|[[第二紀]]3299年~[[第三紀]]2年|
|~親|[[イシルドゥア]](父)|
|~兄弟|[[アラタン]]、[[キアヨン]]、[[ヴァランディル>ヴァランディル(イシルドゥアの息子)]](弟)|
|~配偶者|不明|
|~子|なし|

** 解説 [#q627c728]

[[イシルドゥア]]の長男で、[[アラタン]]、[[キアヨン]]、[[ヴァランディル>ヴァランディル(イシルドゥアの息子)]]の兄。
父や祖父の[[エレンディル]]と共に、[[ヌーメノール]]の没落を逃れて[[中つ国]]へと漂着。その後、[[最後の同盟]]の戦いでは、ほぼ終始イシルドゥアと行動を共にして戦った。
最後の同盟の戦いの後、エレンドゥアは兄弟やイシルドゥアと共に[[アルノール]]へと向かう途中、[[あやめ野]]で[[オーク]]の攻撃を受ける。その時、エレンドゥアは自分は最後まで戦う代わりに、イシルドゥアに[[一つの指輪]]を持って脱出することを促した。その結果イシルドゥアは指輪の力を使って透明になり逃げたが、結局イシルドゥアもエレンドゥアも死んだ。

>「[[イシルドゥア]]の息子のうち上三人は皆[[最後の同盟]]で戦ったが、次男のアラタンと三男のキアヨンは[[モルドール]]侵攻にも[[バラド=ドゥーア]]包囲網にも加わっていなかった。[[サウロン]]が[[ギル=ガラド]]とエレンディルから逃れて[[キリス・ウンゴル]]から抜け出し、[[ドゥーネダイン]]に復讐しようとする場合に備えて、イシルドゥアが[[ミナス・イシル]]の砦に配置したからである。しかしイシルドゥアの世継ぎで愛し子のエレンドゥアは([[オロドルイン]]山頂での戦いを除き)戦いの間中父と行動を共にし、全幅の信頼を得ていた。年代記によれば、イシルドゥアの長男は[[第二紀]]3299年に生まれたという(イシルドゥア自身は3209年に生まれた)。」

>「かくて王となるべき定めでありながら、エレンドゥアは命を落とした。彼を知る者が皆予言したとおり、力も知恵も、威厳ありながら傲慢さとは無縁な気性も、王に相応しいものだったのに。エレンディルの子孫の中でも最も偉大で美しく、誰よりも祖父に似ていた。
(イシルドゥアがあやめ野で殺されてから数千年後)、[[エルロンド]]のようにエレンドゥアを記憶にとどめるものは、彼と体つきも気性もうりふたつの[[エレスサール王>アラゴルン二世]]に驚いたものだった。一つの指輪と[[サウロン]]が滅びた[[指輪戦争]]で勝者となったエレスサール王は、ドゥーネダインの記録によればエレンドゥアの弟[[ヴァランディル>ヴァランディル(イシルドゥアの息子)]]から数えて38代目の子孫である。(サウロンの配下に殺された)エレンドゥアの復讐が遂げられるまで、かくも長き年月がかかったのだった。」(([[終わらざりし物語]]「[[あやめ野]]の惨劇」より))

** コメント [#s263d6ff]

- UT読んで以来のファンです。イシルドゥアとの会話を読んでいると、「とびが鷹を産む」といいたくなる。
- とにかく格好良い方だと思います。彼に似ていると言われるなんて、馳夫さん相当のものかと思うくらいに。 -- ゆえ
- イシルドゥアもすごく偉大な人物なんですけどね。なんといいましょうか、偉大であったにもかかわらず過ちを犯した祖先と、それを身命を賭して贖う子孫たち、という構図はトールキン世界の善悪の戦いを貫くモチーフですね。 --  &new{2007-12-01 (土) 23:47:18};
- UT読みました。別れ際の会話が泣かせますね。命を投げ出して楯になろうとする息子の無私の姿に、イシルドゥアの思いはいかばかりだったでしょうか。トールキンの世界観に「生まれ変わり」という概念はあまり出てこないようですが、たしかにエレンドゥアこそはアラゴルンの前世の姿であるように思えてなりません。 --  &new{2008-04-21 (月) 23:34:52};
- アラゴルンがエレンドゥアに似ているってことはエレンディルにも似ているってことだよな。 -- ホビット &new{2008-09-14 (日) 16:29:38};

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