#author("2022-10-24T11:59:20+09:00;2021-11-28T19:47:13+09:00","","")
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* ネルラス [#xfd575a8]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Nellas|
|~種族|[[エルフ]]([[シンダール]])|
|~性別|女|
|~生没年|不明|

** 解説 [#Explanation]

[[ドリアス]]の[[エルフ]]の乙女。ドリアスの王[[シンゴル]]の養子となった少年時代の[[トゥーリン]]の友。石の天井の下を歩くのを嫌っていたので地下宮殿の[[メネグロス]]には行かず、森に住んでいた。

シンゴルの王妃[[メリアン]]の命を受けてトゥーリンの友となり、彼にドリアスの風習や自然について、また同地の古雅な[[シンダリン]]を教えた。トゥーリンはネルラスとの交流で一時期気持ちが明るくなったが、男として成長するにつれ彼女と会うことはなくなっていった((疎遠になったのは[[トゥーリン]]がすべての女性の面差しに亡き妹[[ラライス]]の面影を求めたためともされる))。しかしネルラスは隠れながらトゥーリンを見守っていた。
王妃[[メリアン]]の命を受けてトゥーリンの友となり、彼にドリアスの風習や自然について、また同地の古雅な[[シンダリン]]を教えた。トゥーリンはネルラスとの交流で一時期気持ちが明るくなったが、男として成長するにつれ彼女と会うことはなくなっていった((疎遠になったのは[[トゥーリン]]がすべての女性の面差しに亡き妹[[ラライス]]の面影を求めたためともされる))。しかしネルラスは隠れながらトゥーリンを見守っていた。

後年、トゥーリンがシンゴルの相談役である[[サエロス]]と争いを起こし、その末にサエロスが死んでトゥーリンがドリアスから逃亡する事件が起こった。この時木の上からトゥーリンを見ていたネルラスは、彼が森の中でサエロスに襲われ、それを返り討ちにするさまを目撃していた。メネグロスで開かれた事件の審判でシンゴルはサエロス殺害の罪でトゥーリンに絶縁と国外追放処分を下そうとしたが、そこにトゥーリンの友である[[ベレグ>ベレグ(ドリアス)]]に連れられてネルラスが現れ、シンゴルの御前でサエロスの襲撃とトゥーリンに殺意がなかったことを証言した。これを受け、シンゴルはトゥーリンを赦免する判決を下した。
事件から約一年後、[[ガウアワイス]]の首領となっていたトゥーリンは、彼を捜索していたベレグと再会し、シンゴルの裁きについて伝えられた。だが、トゥーリンはネルラスのことを忘れてしまっており、証言をしてくれた彼女は何者なのか質問してベレグを呆れさせた。
後年、トゥーリンが[[サエロス]]と諍いを起こし、サエロスが死亡してトゥーリンが出奔する事件が起きると、事の顛末を木の上から見ていたネルラスは、メネグロスで開かれたシンゴル御前の審判に[[ベレグ>ベレグ(ドリアス)]]に連れられて出席、トゥーリンに責はないことを証言した。
しかし後にトゥーリンがべレグと再会した時、トゥーリンはネルラスのことを忘れてしまっており、ベレグに審判のことを聞かされたトゥーリンは彼女は何者かと質問して、ベレグを呆れさせている。

その後ネルラスとトゥーリンが再会することはなかった。

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