* サイロス [#j3d2f5f9]
** 概要 [#o07281b2]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Saeros|
|~その他の呼び名||
|~種族|[[エルフ]]([[ナンドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|不明|
|~生没年|~[[第一紀]]|
|~親|[[イシルボール]]|
|~兄弟|不明|
|~配偶者|不明|
|~子|不明|

** 解説 [#qbcb9f9a]

[[ドリアス]]の[[ナンドール・エルフ>ナンドール]]で[[シンゴル]]の相談役の一人。[[デネソール>デネソール(レンウェの息子)]]の死後、[[オッシリアンド]]から[[ドリアス]]に避難してきた者の一人。
ドリアスでは[[ダイロン]]の友となり、それ故に[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]の縁者である[[トゥーリン]]には最初から好意を持たなかった。
彼は日頃から[[トゥーリン]]が[[シンゴル]]の養子として重んじられ、栄誉を得ていることを嫉んでいたが、ある日三年ぶりにドリアスの国境から戻ってきたばかりのトゥーリンが、蓬髪にくたびれた衣類という着の身着のままの姿で[[メネグロス]]の食卓のサイロスの定席に(トゥーリンはそうとは知らなかったのだが)坐っていたのに腹を立てたサイロスは思わず'''[[ヒスルム]]では、男たちがこんなに荒くれて恐ろしげであるなら、女たちはいったいどうなんだろう。髪の毛のほかには体を被うものもなく、鹿のように走りまわっているのだろうか'''と厭味を口にした。これを自分の母と妹に対する侮辱と受け取ったトゥーリンはかっとなってサイロスに杯を投げつけ、杯が顔面に命中したサイロスはひどい怪我をして後ろに倒れた。

彼は日頃から[[トゥーリン]]が[[シンゴル]]の養子として重んじられ、栄誉を得ていることを嫉んでいたが、ある日3年ぶりにドリアスの国境から戻ってきたばかりのトゥーリンが、蓬髪にくたびれた衣類という着の身着のままの姿で[[メネグロス]]の食卓のサイロスの定席に(トゥーリンはそうとは知らなかったのだが)坐っていたのに腹を立てたサイロスは思わず'''[[ヒスルム]]では、男たちがこんなに荒くれて恐ろしげであるなら、女たちはいったいどうなんだろう。髪の毛のほかには体を被うものもなく、鹿のように走りまわっているのだろうか((『[[シルマリルの物語]]』第二十一章))'''と厭味を口にした。これを自分の母と妹に対する侮辱と受け取ったトゥーリンはかっとなってサイロスに杯を投げつけ、杯が顔面に命中したサイロスはひどい怪我をして後ろに倒れた。
[[マブルング>マブルング(ドリアス)]]のとりなしを受けてその場はとりあえず収められたが、この一件でトゥーリンを恨んだサイロスは翌日森の中で剣を持ってトゥーリンを待ち伏せて襲った。だがトゥーリンに逆に返り討ちにあい、サイロスは衣類を剥ぎ取られて追い立てられたが、追い立てられる途中で川に落ち、岩に激突して死んでしまった。

トゥーリンは、この罪で裁きを受けることを拒みドリアスから逃亡した。

** コメント [#j7ce22ae]

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