野良犬の塒
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RAINBOW SIX クラークとシャベスについて

RAINBOWの指揮官はJOHN CLARK、そしてその中で最も優秀な隊員がDOMINGO "DING" CHAVEZだ。この二人はクランシーの作品で何度も登場しているキャラクターである。ここで原作を読んだことがない人のために、ゲームでは触れられていないこの二人の経歴について記しておこう。なおこれから小説を読もうと思っている人は、ネタばらしになるので見ない方が良い。

JOHN CLARK

ジョン・クラーク。本名ジョン・テレンス・ケリー。父親は消防士であった。両親共に故人。
高校卒業と共に海軍に入り、海軍特殊部隊SEALの第3SOG(特殊作戦任務部隊)隊員としてヴェトナム戦争中、東南アジアで19ヶ月間活動、数回負傷。28歳で運用長(一等軍曹)として退役し、ダイヴィングしての水中爆破の仕事をするようになる。パトリシアという女性と結婚して妻は子供を身籠もったが、交通事故によって失った。
その後パメラ・マドゥンという女性と偶然知り合う。彼女は麻薬組織に捕らえられ、麻薬付けにされた上売春婦として働かされていた女性で、ケリーは友人の医師の協力を得て彼女を治療し、一緒に生活するようになる。しかし二人が町に出たところをケリーはショットガンで撃たれて重傷を負い、その間にパメラは連れ去られ、拷問されレイプされて殺された。
回復するとケリーは自らの手で復讐する事に決めた。麻薬の売人を次々と殺していき、パメラを殺した麻薬組織のボスも突き止めて殺した。その一方でケリーは声をかけられて、ヴェトナムでの軍とCIAによる人質救出作戦に参加する。麻薬売人殺しが警察に突き止められると、ケリーはCIAの彼をスカウトした人間、ジェイムズ・グリーアとロバート・リッターに全てを話した。その結果ジョン・ケリーは船の事故で「死に」、ジョン・クラークという名前になって新しく生まれ変わった。その後、パメラが殺されたときの入院中に知り合い、ケリーが麻薬組織のボスを殺したとき、そこの麻薬組織に囚われていた女性を治療するのに手を貸してもらった看護婦のサンドラという女性と再婚する。二人の間にはマギーとパトリシアという二人の娘が生まれた。
『ジョン・クラーク』はCIAの現場要員訓練所“農場(ザ・ファーム)”で教官をしながら、CIAの準軍事的任務の現場要員として作戦に参加した。イランのアメリカ大使館人質事件のときに、イランに潜入した経験も持つ。英語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、ペルシャ語と語学に堪能で、地質学や抗生物質、重機会の商売などについて長々と論じる事が出来、様々な職業に扮する事が出来る。
潜水艦から(当時)ソヴィエトのラトビア共和国のリガに上陸し、亡命するKGB議長ニコライ・ゲラシモフの妻と娘を連れ出した。またコロンビアからアメリカへの麻薬密輸機撃墜作戦の情報収集のためにコロンビアに入国し、その後FBI長官が暗殺された報復として行われた麻薬カルテルメンバーへの爆撃作戦の支援を行った。そして安全保障問題担当大統領補佐官のカッターの陰謀によりコロンビアに潜入させられたまま支援を断たれたアメリカ兵の救出に赴き、この時に当時CIA情報担当副長官代行だったジャック・ライアンと知り合う。
コロンビアに派遣されていたアメリカ兵の一人だったドミンゴ・シャベスをCIAにスカウトする。CIAが現場要員の削減を行うと、ライアンはクラークとシャベスを自分の運転手兼警護官にして二人を守った。メキシコからアメリカに向かう日本政府機に盗聴装置を仕掛ける作戦のためにメキシコシティにいたとき、デンヴァーに核爆弾を仕掛けて逃亡中だったテロリストのイスマーイル・カティと仲間を、連絡を受けて捕らえた。
その後CIA作戦部に復帰、アフリカの反政府勢力の元独裁者、コルツ将軍を捕らえる作戦を行う。またロシア人の記者という偽装で日本に潜入、日本にあった古いスパイ網を調査する任務であったが、その間に日本がマリアナ諸島を占領して戦闘状態になり、日本の好戦派に捕らえられていた、穏健派の日本前首相古賀を救出する作戦を行った。
議会議事堂への日航機の神風によりライアンが大統領となった後、国務長官となったスコット・アドラーの護衛として秘密裏にイランを訪問、調査を行う。アメリカでのエボラ・ウィルスによる攻撃では、エボラの出所の調査のためザイールなどに派遣される。その後イランの指導者ダリアイの爆撃暗殺作戦の支援のためイランに再び潜入した。
CIAの現場作戦での功績に与えられる最高の勲章、インテリジェント・スターを複数個授与された、正真正銘のプロである。

DOMINGO CHAVEZ

ロサンゼルスの出身。元は不良少年だったが、親友が意味も分からず撃ち殺された事によってその生活に見切りをつけ、陸軍に入った。軍隊での生活を気に入り、努力するようになる。文盲に近かったが上官の助けを借りて必死に勉強した。第七軽歩兵師団に配属され、軍曹として新兵を教育するようになる。「ニンジャ!」を標語とする第十七歩兵連隊で、白兵戦に優れた優秀な兵士となった。
ラテン系でスペイン語が堪能だった彼は、コロンビアに潜入して麻薬密輸機の離陸を監視するという作戦の隊員に選ばれた。その後FBI長官のエミリー・ジェイコブズが暗殺されると、作戦は麻薬生成所を幾つも襲撃し、その対応に関する会議を開くためにカルテルのボスが集まった所を爆撃するという作戦に変更となった。シャベスはそれでもうまく自分の任務をこなしていたが、大統領安全保障問題担当補佐官のジェイムズ・カッターがカルテルで働いていた元DGI(キューバの情報機関)大佐のフェリクス・コルテスと密約を交わし、支援を断ち切られてしまう。その結果彼の分隊の半数以上が死亡する損害を受けたが、ライアンとクラークによる救出作戦によって救われた。
その後クラークの誘いで軍からCIAに移り、クラークと一緒にメキシコ、アフリカ、日本、イランなど各地で活動した。その一方大学で修士号を取得し、ロシア語を勉強する。クラークの次女のパトリシアと婚約した。

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