#author("2019-12-04T00:05:23+09:00","","")
* 力の指輪の詩 [#p26ad86a]
** 概要 [#Summary] 

|~カテゴリー|[[詩・歌]]|
|~スペル|Verse of the Rings|

** 解説 [#Explanation]

[[エルフ]]の伝承にある[[力の指輪]]についての詩。『[[指輪物語]]』の各巻には巻頭詩として掲載されている。
ここでは詩の由来になったと思われる、[[一つの指輪]]の銘も併せて紹介する。

*** 一つの指輪の銘 [#j32ca8e0]

[[サウロン]]が作り出した[[一つの指輪]]には以下の[[暗黒語]]の銘が刻まれている。

>アッシュ ナズグ ドゥルバトゥルーク、
アッシュ ナズグ ギムバトゥル、
アッシュ ナズグ スラカトゥルーク、
アグ ブルズム=イシ クリムパトゥル((『[[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「エルロンドの会議」))

>Ash nazg durbatulûk, ash nazg gimbatul, ash nazg thrakatulûk agh burzum-ishi krimpatul.

この暗黒語を訳せば以下のようになる。

>一つの指輪は、すべてを&ruby(す){統};べ、一つの指輪は、すべてを見つけ、
一つの指輪は、すべてを捕えて、くらやみのなかにつなぎとめる。((『[[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「過去の影」))

>One Ring to rule them all, One Ring to find them,
One Ring to bring them all and in the darkness bind them.

[[エルロンドの会議]]での[[ガンダルフ]]の説明によると、サウロンは一つの指輪を初めて指に嵌めた日にこの銘の言葉を口にした。彼を警戒していた[[ケレブリンボール]]はそれを遠くから耳にして、[[グワイス=イ=ミーアダイン]]はサウロンの企みと裏切りを知った。

*** 力の指輪の詩 [#teb021c5]

エルフの伝承では以下の[[力の指輪]]に関する詩が伝えられている。この詩には上記の[[一つの指輪]]の銘の言葉が含まれているが、この詩全てを[[サウロン]]が口にして[[ケレブリンボール]]が聞いたのか、銘の言葉を含んだ詩として他の者が作ったのかは判然としない。

>[[三つの指輪]]は、空の下なる[[エルフ]]の王に、
 [[七つの指輪]]は、岩の&ruby(やかた){館};の[[ドワーフ]]の君に、
[[九つ>九つの指輪]]は、[[死すべき&ruby(さだめ){運命};>死すべき運命]]の[[人の子>人間]]に、
 [[一つ>一つの指輪]]は、暗き&ruby(みくら){御座};の[[冥王]]のため、
影横たわる[[モルドール]]の国に。
 一つの指輪は、すべてを統べ、一つの指輪は、すべてを見つけ、
 一つの指輪は、すべてを捕えて、くらやみのなかにつなぎとめる。
影横たわるモルドールの国に。((『[[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「過去の影」))

>[[Three Rings>三つの指輪]] for the [[Elven>エルフ]]-kings under the sky,
 [[Seven>七つの指輪]] for the [[Dwarf>ドワーフ]]-lords in their halls of stone,
[[Nine>九つの指輪]] for [[Mortal>死すべき運命]] [[Men>人間]] doomed to die,
 [[One>一つの指輪]] for the [[Dark Lord>冥王]] on his dark throne
In the Land of [[Mordor>モルドール]] where the Shadows lie.
 One Ring to rule them all, One Ring to find them,
 One Ring to bring them all and in the darkness bind them
In the Land of Mordor where the Shadows lie.

** コメント [#Comment]

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