野良犬の塒
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WITHOUT REMORSE 容赦なく

ジョン・ケリーは元海軍上等曹長で、ヴェトナムで従軍したあと退役、結婚した。しかしその身篭っていた妻、ティッシュを交通事故で失ってしまう。
同じ頃、ヴェトナム上空で合衆国空軍大佐ロビン・ザカライアスは自機を撃墜され、北ヴェトナムの捕虜となった。

6ヶ月後の5月、ケリーは偶然自分の車にパメラ・マドゥンという女性を乗せた。そして妻を失った事による空虚を彼女に癒され、二人は一緒に過ごした。
そして二人はサム・ローズンと妻のセアラという、二人の医師に出会う。彼等の船がスクリューを損傷した所を曳航してやったのである。そして偶々サムはパムの荷物の中から麻薬を見出した。そして彼らはパムの麻薬中毒治療の手助けをする事になる。

ザカライアスは惨めな、そして苦痛の日々を送っていた。各地で見せしめとして引き回され、最後に一つの捕虜収容所に辿り着く。そこでザカライアスの前に現れたのはロシア人の将校だった。

ペンタゴンではある計画が持ち上がりつつあった。マクスウェル、ポダルスキ、グリーア(グリア)という提督達によって捕虜救出の作戦計画が練られていた。それはザカライアスが囚われている収容所である。その収容所の人間は北ヴェトナムから『死亡した』と発表されていた。彼等は記録から抹殺された人間であり、救出してやらねば決して国に帰る事は無いのだ。

ローズン夫妻が去った後、ケリーはパムから麻薬組織についての話を聞き、彼女が殺人事件の目撃者であることを知った。そして二人は警察にこのことを話しに行こうとするが、その麻薬屋を見てみたいというケリーの不注意によりパムは捕らえられ、ケリーは撃たれて重傷を負った。ケリーが担ぎ込まれたのはローズンが働くジョンズ・ホプキンズ大学病院だった。
ケリーが意識を取り戻して暫くすると、パムが惨殺死体で発見された事を知る。そしてケリーは復讐を誓うことになる。

退院して自分の島に戻ったケリーに会いに来たのはマクスウェル中将だった。例の捕虜収容所の近くにいった事のある人間として、ケリーが注目されたのである。ケリーはペンタゴンに呼ばれ、説明を行った。そして前回決行されて失敗に終わった捕虜救出作戦、ソンタイ襲撃の調査に派遣されることになる。その一方でケリーは復讐の準備を行っていた。偽名を使い、隠れ家の用意を行っていたのである。ケリーは前回失敗に終わった救出作戦の調査の為、エグリン空軍基地に派遣された。そこで仕事を終えるとケリーは近くのニューオーリーンズに向かう。そしてそこでピエール・ラマーク、パムを一番最初に捕らえたヒモを見出した。そしてこれから始まる復習の前練習として、ラマークを殺したのである。

ザカライアスの前に現れたロシア人はグリシャノフといった。彼は同情と敬意をもってザカライアスに接した。そして次第にザカライアスの警戒心もほぐれてくる。

捕虜救出作戦が実施に向かって動き始める一方、ケリーは復習作戦を開始する。まず浮浪者に成り済まし、麻薬売買が行われている地域の偵察を開始した。そして売人を尋問して情報を聞き出して情報を聞き出したのである。その一方でスーツに身を包んでCIAに赴き、捕虜救出作戦の立案に参加する。そして自身も作戦参加に志願した。

ケリーはまた一人、一人と売人を始末した。麻薬売人連続殺人事件の捜査に当たっていたのはトム・ダグラスとエメット・ライアンである。彼らは勿論当初は麻薬売人相手の単純な強盗事件だと考えていた。だがケリーが6人目を始末して『脱出』しようとした時に、一人の女性が強盗に襲われている所に行き会ってしまった。自分の車のすぐ傍でそれが起こっている。こいつのせいで警察がここにやって来る事になったら? この女性を放置しておけるのか? もっと大きな目標を狙っているときに? そして強盗は少しは金を持っているかもしれない男の方へと寄って行った。だがケリーは男の腕をへし折ってねじ伏せた。ケリーは襲われていた女性、ヴァージニア・チャールズを去らせてから、間違い無く顔を見られてしまったジャンキーの男の頭にナイフを突き立てた。

翌日、ライアンとダグラスはその現場にいた。少し離れた場所に二人の麻薬売人の銃による死体、そして頭にナイフを突き立てられた男。女性を助けたアル中の浮浪者…。手口の異なる連続した4件の麻薬売人殺しとこの一件。残された証拠は一つも無い。強靭な体の浮浪者? 強盗が目的なら、何故ミス・チャールズを去らせたのか?

そしてケリーはまた一人殺し、とうとうビリー、パムのヒモの一人の部屋に押し入った。だがそこには一人の女性、パムと同じ境遇の女性がいたのである。ビリーと彼女、ドリスを車に乗せるとケリーは考えた。一体どうすれば良いのか? そしてケリーはドリスをサンドラ・オトゥールの元に届ける。彼女はジョンズ・ホプキンズの看護婦で、入院中に世話になり、友人といえる間柄になっていた。そしてケリーはそこを去ると、ビリーを自分の船に乗せ、島に向かった。そしてケリーはビリーを高圧酸素室で拷問し、麻薬組織のことを聞き出した。そしてビリーを放り出して(ビリーは身元不明の人間として発見され、暫く後に死亡する)、自身は捕虜救出作戦の為の訓練に加わった。

ライアンたちはまた一人麻薬関係者が殺害され、一人が行方不明になった現場にいた。そしてライアンは精神科医に相談する。ドクター・ファーバーの説では、この事件の犯人は麻薬関係者のみを追っている、無関係な人間を殺そうとしない、麻薬関係者を殺すことに使命感を持っている人間だということである。しかし、そんな男は一体誰か? サンディにローズン夫妻も協力し、麻薬中毒、栄養失調などに蝕まれたドリスの治療に当たった。その一方でライアンたちは捜査に行き詰まっていた。浮浪者達を徹底的に調査したが何も出てこない、新たな証拠も情報も無い。
グリシャノフはザカライアスから様々な事を聞き出していた。グリシャノフはソヴィエトと中国が対立していることを教え、中国郡を脅威に考えていることを話した。そしてグリシャノフとザカライアスは、どうやって中国の爆撃機からソヴィエトを防衛するかということを議論した。それによってグリシャノフは多くの知識を得たのである。一方グリシャノフは彼ら捕虜を救う為の努力もしていた。この優秀な男達、自分と似た男たちがただ殺されるというのは才能の多大な浪費だ。
タッカーは考えていた。麻薬売人が次々と殺され、ビリーは姿を消した。一体誰の仕業だろうか。ライバル組織か、或いは組織内の人間か? タッカーは『容疑者』を炙り出すことを始める。

リッターは作戦の許可を得る為にマッケンジー大統領特別顧問の所を訪れ、説得に成功する。だがマッケンジーの補佐官ヒックスは考えていた。捕虜の為、たった20人の軍人の為に和平交渉を潰すことになって良いのか? ヒックスはヘンダーソンに相談しようとするが彼はヨーロッパ旅行中だった。そしてロンドンで、ヘンダーソンはKGBの人間と接触していたのである。

遂に《ボックスウッド・グリーン》作戦は始動した。ケリーは短い時間を貰うとサンディに別れを告げに行く。すでにケリーのやったことをほとんど想像できていたサンディは、何とかケリーを思い留まらせようと説得するが、ケリーにはもう後戻りすることは考えられなかった。そしてケリーは再びヴェトナムに行くことを明かす。サンディは必ず帰ってくることを頼み、ケリーはそれを約束して二人は別れた。

ヒックスはヘンダースンに《ボックスウッド・グリーン》の事を告げた。また北へ『侵攻』する事になり、和平交渉は物別れになる。だがヘンダーソンは考えた、これはチャンスでもある。そしてその情報をワシントンで一番最初に接触したKGB工作員、エゴロフに流したのである。そしてその情報は外交嚢に入れられ、モスクワに送られた。

遂にケリー達は南ヴェトナムのダナンに到着し、それから揚陸艦『オグデン』に移った。後は出撃するだけである。同じ頃サンディ達はドリスを父、レイモンドの元に届け、喜びを分かち合っていた。
クラークは出発した。クラークは襲撃ティームの先に潜水艦から出発し、目標を偵察、監視するのだ。潜水艦から出発して水中橇を使用して川を溯る。そして捕虜収容所を監視する位置についた。

チャールズ・マイヤー牧師はドリス親子の相談に乗り、ドリスに何が起こったのかを聞いていた。そして彼はドリスが殺人事件の目撃者で、他にも監禁されている女性がいるらしいということを聞く。そして彼はこのことを警察には話すべきではないかと考え、警察官である自分の息子に相談した。

ワシントンからモスクワに行った連絡は、警告としてハノイに到着した。捕虜たちを取り戻されては、ソヴィエトが欲しい情報が手に入らないということを意味する。すぐにその警告は収容所にも伝わることになる。そしてその収容所ではザカライアスが自分のしてしまったことに気付いた。何もかも話してしまった! グリシャノフはそんなザカライアスを必死に宥めた。自分は君達を救おうとしているのだと。

ライアンたちは興奮していた。パメラ・マドゥンとヘレン・ウォーターズの殺人事件の目撃者が現れた。そして被疑者の名前はリチャード・ファーマーとウィリアム・グレイスン、透明人間殺人事件と名づけられた、麻薬売人連続殺人事件の被害者である。そういえばパメラ・マドゥンが殺されたとき、一緒にいたのは退役軍人のジョン・ケリー。その男が透明人間だ!

《ボックスウッド・グリーン》作戦は遂に最後の『GO』が出た。襲撃ティームは減りに乗って艦を出発した。捕虜収容所の解放まで後2時間。

エディ・モレロはケアロンに射殺された。実に見事な手際だ、タッカーの邪魔者のモレロは、息のかけられた警官のモレロに、警察の捕り物の最中に射殺された。モレロに一言いってやっただけで奴は銃を抜き、『警官の静止を受け付けなかった、仕方の無い射殺』を演出することが出来た! そしてその後ケアロンは、ドリスが逃亡していることを知る。彼女は殺人事件の証人だ。それはタッカーにとってまずいことになる。

襲撃ティームが来たらケリーの仕事はほとんど無い。だがその思いは破綻する事になる。捕虜収容所に北ヴェトナム郡の増援部隊が続々と到着し、掩蔽壕を彫り始めた。連中は攻撃が来ることを知っているのだ! ケリーは直ちに作戦を中止させると、自らも脱出する為に動いた。そして道路を横切ろうとしたときに非常にまずいことに車がやってきた。ケリーは仕方なく車に向かって発砲した。車の中には生きている人間がいた、ソ連人将校である。グリシャノフは攻撃にさらされようとしている収容所から退避してきたのだ。ケリーはグリシャノフを気絶させると、グリシャノフ達の持っていた書類を掴み、やって来た救出ヘリにグリシャノフを抱えて飛び込んだ。
グリシャノフが目覚めると、リッターとグリーアは尋問し、捕獲された文章を調べ始めた。

ローズンの元に警察から電話が行った。警察がケリーを捜している。その知らせはすぐサンディにも届いた。そしてサンディはケリーが残して行った電話番号にかける。それはグリーアのオフィスの番号だった。そのグリーア、リッター、クラークは国へ帰る途中であり、リッターとグリーアはグリシャノフの尋問を行っていた。ケリーはサンディに電話をかけ、警察が自分を探していることを知る。恐らくドリスから自分の事を知ったのだろう、だとしたら勿論警察はドリスの事も知ったはずだ。そこでケリーはサンディに、ドリスを危険から遠ざけるように警告することを頼んだ。リッターは知りたい情報は大体手に入れた。北ヴェトナムが捕虜収容所と捕虜を処分しようとしていることも。だが自分達には取引材料がある。そしてケリーが気に入ったリッターは、彼に自分の職種への誘いをかけた。

サンディはドリスの所に警告の電話をかけた、だが遅すぎた。マイヤー牧師が二人の所を訪れた時、既に二人は死んでいた。サンディが電話したときには、警察がそこを調べているところであったのである。サンディは戻ったケリーの胸で嗚咽した。折角救った彼女が奪い去られてしまった。そしてまだ、かつてのドリスと同じように囚われている女性たちがいる。彼女達を救ってやらねばならない。

ライアンも苦悩していた。またもや事件解決の希望が消えた。ブラウン親子殺害の犯人に繋がるような手掛かりも全く残っていない。ただ一つ分かったのは、現場に電話をかけてきた『サンディ』という名前の女性である。ドリスは治療を受けた後、家に帰された。恐らく彼女を救ったであろうケリーは、彼女を治療の為どこに連れて行くか? ライアンはホプキンズのファーバーの元に電話をかけた。そして看護婦にサンドラ・オトゥールという名の女性がいることを付きとめる。

リッターは電話をかけ、ある男と合う約束をした。その相手は、KGBのワシントン駐在員、ヴォローシンであった。そしてリッターは自分たちのところにグリシャノフがおり、ヴェトナムが捕虜を殺そうとしていること、そしてグリシャノフがその捕虜の尋問に関わっていたことを知る。このことが明るみに出れば、外交上非常に厄介なことになろう。そこでリッターは捕虜とグリシャノフの交換を提案する。ヴォローシンはその事をモスクワに伝えることを約束して別れた。

エメット・ライアンは自宅で、妻と息子との時間を過ごしながら考えた。彼の頭の中にはもう事件の全容がほとんど描かれている。だが証拠が無い。そしてケリーは行方が知れない。何かが起ころうとしているというのはわかるが、何をする事も出来ない。

ケリーは麻薬処理が行われている船に乗りこんだ。情報はビリーから、そしてドリスの話を聞いたサンドラから全て聞いていた。そこには3人の男と、1人の女がいた。

フリーランド巡査は、麻薬で完全にラリった女を見つけた。その女の話では、水に浮かぶ船でグリーンな白人がバンバンバンと3人を殺したという。何とかその女の話を理解した警官たちは、ヘリでその船を見つけると、湾岸警備隊の船を借りてそこに向かった。そしてそこでヘロインと、ケリーが残した死体を発見する。

リッターは逆情報を流し、相手はそれに引っかかった。《ボックスウッド・グリーン》の情報を漏らしたのはウォリー・ヒックスである。盗聴器に彼の声がしっかりと入っていた。

麻薬売人殺人事件の操作は急激に展開した。サマーセットで見付かった3つの死体、現場には大量の麻薬が残された。そんなことをするのはケリーしかいない。そしてライアンは、あちこちでケアロンの名前が浮いては沈んでいることに気がついた。ライアンは、ドリス・ブラウンのことをリークした人間が警察内部にいることを確信していた。そしてその男は…。

ポダルスキは眠っている時、静かに息を引き取った。マクスウェルは《ボックスウッド・グリーン》作戦の唯一の味方の犠牲者の家を出た。そして自身も辞表を提出する事になる。

ケリーは、船の死体はそう簡単には見付からないだろうと思った。だが船と死体は発見され、顔を見られた女は既に警察に保護されている。ケリーにとって非常に悪い情勢になってきた。そんな時にケリーは呼び出しを受け、CIAに赴いた。そこではリッターとグリーアが、再びケリーをCIAに引き入れようと待っていた。そしてケリーはとうとう二人に『告白』を始める。そこにリッターのところに知らせが入り、取引が成立したと知らされた。捕虜は救われた、ケリーのお陰で。リッターとグリーアは視線を通わせた。

ケリー『クラーク』はCIAの人間としてヒックスの元に赴いた。この男のせいで本来なら既に自由になっているはずの20人の男たちは未だに囚われている。この男は20人の男を殺そうとした。そして注射器とナイフを取り出し、どちらかを選ぶように要求した。
ヘンダーソンが友人の所に行くと、ヒックスは麻薬の過料摂取で死亡していた。ケリーはほっとしてその場を離れた後だった。そして最後にやることが残っている。
チャック・モンローが職務質問した浮浪者、その男こそ『透明人間』だった。ケリーはモンローを投げ飛ばすと手錠をはめ、パトカーに閉じ込める。そのあと一つの建物に押し入った。そこでは3人の売春婦を殺そうと2人の男がいたが、ケリーは二人とも片付ける。そしてケリーは女達をさっきのパトカーに乗せると走らせた。
モンローはパトカーの後部座席で考えていた。透明人間は、彼が話すべき警官まで指定した。この3人の女達は異様に怯えている。そして女達が何を怯えているのか分かった。この女達はパメラ・マドゥン殺人事件の証人なのだ。
ザカライアスは別の捕虜収容所に移された。そして死んだと思っていた15年来の親友と壁越しにだが再会する。救いは来た。彼は神に感謝をささげた。

リッターはザカライアスに、彼の捕虜の扱いに関して感謝を言って見送った。彼は飛行機で地球を半周し、モスクワに戻ることになる。
ケリーはサンディに暫しの別れを告げに来た。彼は必ず帰ってくるという事だけを約束し、そこを去った。遂に最後の標的に向かうのだ、パムを殺した連中の最後の一人。そこにはタッカーとピアッジ、そして仕事を行わせている下っ端がいた。ケリーは電話で連中と話し、恐怖を味わわせるようにしながら殺して行く。そしてそこにケアロンが到着した。ヘロインの足りないタッカーは、ケアロンに警察の保管庫の中からヘロインを取ってこさせたのだ。既に下っ端二人は殺されていて、そこに残っているのはタッカー、ピアッジ、ケアロンの3人だけとなっていた。ケアロンは考えていた。ケリーの恨みを買っているのはタッカーたちで、自分は関係無い。あいつと話を付けられるかもしれない。あいつの手助けだって出来るかもしれないじゃないか。だがピアッジはそれに気付き、ケアロンの胸に一発撃ちこんだ。その瞬間ケリーがそこに突入してきて、タッカーとピアッジに銃弾を撃ちこんだ。死にゆく者に何か言ってやろうかと思ったが、言葉が出てこなかった。一つの任務は完了した。あと行うのは一つだけだ。
ケリーが自分の船に戻ると、そこには一人の警官、エメット・ライアンが待っていた。ケリーはライアンに1時間の猶予を要求した。ライアンは承諾した。ケリーは船を出した。
1時間のレースが始まった。ケリーの船を追うのは、警察の要請によって出された船、ケリーの親友のオレサが操る船である。そして巡視艇はケリーの船までもう少しのところに迫っていた。その時ケリーの船は急旋回し、横転し、砕けた。オレサは無線機に向かって絶叫したがどうにもならず、直ちに船の残骸の中を捜索に入ったが、ケリーの姿は見付からなかった。
近くに海軍の船があった。マクスウェルが見守る中ケリー、クラークは海から這い上がり、艇内に連れ込まれた。

1973年2月12日、ケリーは妻のサンディと共に、帰国したザカライアスの姿をTVで見ていた。

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