GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊

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GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(こうかくきどうたい)

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ストーリー

近未来。人々はキーボードなどの端末を使わず電脳を介して直接ネットに接続し、そこから直接情報を交換できるようになった。そして多くの人々が体の様々な部分を機械化、サイボーグとして社会に浸透していた。
そのように高度に機械化、情報化された社会の中、同時に特殊化した犯罪や諜報戦に対処するために組織されたのが、内務省直属の特殊部隊である公安9課、通称攻殻機動隊である。
草薙素子は公安9課のエージェントとして、公安活動から暗殺までをこなす凄腕のサイボーグである。しかし半分機械と化した自分の存在に疑問を感じる日々が続いていた。
一方9課は、世間に出没する〈人形使い〉というハッカーを追っていた。人形使いは不特定多数の人間の電脳に侵入してゴーストハックを行ない、それらの人物を手足のように操って、政府の外交交渉の妨害工作を行おうとしていたのだ。9課はその工作の阻止には成功するが、人形使い本人を捕らえる事には失敗してしまう。
だが後日、事故で9課のラボに持ち込まれたサイボーグの義体の電脳中に、その人形使いが入り込んでいたのだ。そして人形使いは自らを「情報の海で発生した生命体」と称し、亡命を希望する。だがその時9課が何者かの襲撃を受け、人形使いの義体が持ち去られてしまった。素子達はその後を追うが……。

概要

しょっちゅう『甲殻機動隊』とか『功殻機動隊』と間違って書かれるこの作品、元来は『アップルシード』『ドミニオン』などを描いた士郎正宗原作のコミックである。その劇場アニメ化を行うにあたって、監督に選ばれたのが押井守でああった。企画を振られた押井は、士郎の原作を気に入っていたためにこの仕事を引き受けた(そのために流れた、押井氏が出そうとしていた企画が後に『人狼 JIN-ROH』となる)。

機動警察パトレイバー2 the Movie』にて、CGをアニメの中に演出として使用するという試みを行っていた押井守だが、この映画ではそれをさらに押し進めた。そのため「アニメのディジタル化」という題目で大きく喧伝された。

しかしこの映画は元々原作者の士郎正宗の世界という感覚が非常に強く、押井作品の中では押井色はかなり薄いと言われている。脚本は伊藤和典だが、伊藤は「押井さんと士郎さんの橋渡しをした」と言っている。事実劇中の台詞はほとんど原作にあった者が使われていてオリジナルの台詞は少なく、押井作品の特徴の一つである長台詞回しもない。

海外での成功

この映画は日・米・英の同時公開で行われ、ほどなくして家庭用ヴィデオソフトも各国で発売されたのだが、アメリカのビルボードという雑誌のヒットチャートで、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のヴィデオセールスがトップになった。
これは実写・アニメ・映画を問わずあらゆる映像ソフトの売上の中でトップになったという事であり、今までの日本のどの映画も達成した事のない記録であったので、途端に日本のマスコミは「アメリカでトップ」「世界の押井守」と、押井守の名前を一気に持ち上げることとなった。
この映画がウォシャウスキー兄弟に影響を与え、ウォシャウスキーが『マトリックス』の企画を売り込む時に『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を引き合いに出したというのは散々喧伝されている有名すぎる話。またLD-BOX版の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』には、この映画を見たジェームズ・キャメロンのメッセージが入っている。

インターナショナル・ヴァージョン

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 インターナショナル・ヴァージョン』とは、アメリカでダビングが行われて5.1ch仕様になった『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』である。この作業は全てアメリカのスタッフによって行われ、声も全部英語に吹き替えられ、エンディングはアイルランド出身のロックバンドU2と、イングランド出身のブライア・イーノが組んだ PASSENGERSというユニットの曲が使われている*1
日本ではこのヴァージョンのDVDは発売されていないが、同映画の日本凱旋公開や、映画祭などのイヴェントなどで何度か上映された。

その後のアニメーション展開

この映画の正当な続編映画として制作されたのが『イノセンス』である。
また、士郎正宗によるこの作品の世界観を使って制作された別の物語が『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のシリーズである。

実写映画化

ドリームワークスがこの映画の実写映画化権を取得し、実写映画が制作されることになった。監督は不明。 脚色は『ストリート・キング』の脚本を手がけたジェイミー・モスが担当。
3D上映技術を使う実写映画になる模様である。

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 2.0

全カットにデジタル補正を施した上、一部カットを新規3DCGカットに差し替えて、音声を6.1chリミックスしたバージョン。『スカイ・クロラ』公開記念として、2008年劇場公開。

関連商品

Blu-ray Disc

オリジナル版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』と、リニューアル版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 2.0』のBlu-ray Disc、さらに特典ディスクとオリジナルCDがついたBOX。

Blu-rayとDVDが同梱したBOX。

DVD

左から、廉価版DVD。絵コンテ付きの期間限定生産版DVD『LIMITED EDITION』、LDサイズBOXの後に発売されたトールサイズ、LDサイズの大形ブックレットが付いているFINAL EDITION。

CD

通常のサウンドトラックと、名シーンとBGMを編集した企画盤(インターナショナル・ヴァージョンのエンディングは企画版にのみ収録)

コミック

士郎正宗による原作コミック。第1巻には、人形使いの話が収録されている。第2巻には、人形使いと融合した後の素子の話が書かれている。


単行本未収録の話を集めた本。人形使いと融合して素子が去った後の公安9課を描いている。
CD-ROM同梱版と書籍版の2種類がある。CD-ROM同梱版では、付録のCD-ROMには本編のコミックがe-manga形式で収録されている(Win/Macハイブリッド)。
書籍版では、PS版ゲーム(鶴ひろみ氏が草薙素子をやっていた)の絵コンテ・設定、フチコマフィギュア同梱だった『攻殻機動隊 SOLID BOX』の雑誌告知に使われたカラーイラストギャラリー、そしてTVシリーズアニメ(後の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』)用に用意されていたが結局使われなかったシナリオ、設定、イラストなどが収録され、約400Pになっている。


コミックの1巻と2巻、それにフチコマフィギュア、ポスター、クリアファイルなどが付いた特別版(1.5は含まれない)。

書籍

アニメの絵コンテ書籍と、セルをコミックとして再構成したフィルムコミック。



宝島社による『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『イノセンス』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のムック。


遠藤明範による小説版。特にアニメとの繋がりはなくストーリーも別物。

ゲーム

PS版ゲーム。基本的にはアニメとは何の関係もない。劇中アニメは北久保弘之監督、プロダクションI.Gの制作だが、キャストはアニメ版とは異なっている。


ゲーム攻略本


書籍扱いになっているが本ではなくVHS(LDも存在したが現在入手困難)。PSゲーム版のアニメパートのメイキングを収録。北久保弘之と押井守の対談が少し入っている。


*1 アメリカでも劇場公開時は川井憲次のエンディングテーマが流れた

Last-modified: 2008-08-05 (火) 04:09:31 (1381d)