ごく典型的な都市型核家族の、息子犬丸、母多美子、父甲子国の四方田家。そこに四方田犬丸の孫で未来からやってきたと称する、四方田麿子が現れた。麿子の家庭への乱入に多美子は家を出て、その一方で彼女は私立探偵の多々良伴内を雇い麿子の正体を探る。他方、犬丸、甲子国、麿子の元にはタイムパトロールと称する室戸文明が現れ、犬丸と麿子は甲子国を捨てて逃走。家庭崩壊への道を歩んでゆく。
四方田麿子とは何者なのか? 四方田家の運命は? 衝撃の終幕は?
スタジオぴえろ?の10周年記念作品。全6巻のOVAで『機動警察パトレイバー 劇場版』と同時期に制作された作品で、押井守が脚本と監督を行っている。このOVAは制作中にどんどんスタッフが逃げ出したため、『機動警察パトレイバー 劇場版』が終了したスタッフをこちらに持ってきたそうだが。押井には「記念作品だから」などという意図は全くなく、本当に好き勝手に作られた作品だ(ぴえろ側もどうこう言うのを諦めたらしい)。
この作品は押井によると「裏うる星やつら?」だそうで、「(諸星家に押しかけ女房でやってきた)『うる星やつら』のラムが詐欺師だったら?」という妄想から始まっているという。それを反映して、キャストは古川登志夫?、緒方賢一?、鷲尾真知子?といった『うる星やつら』のキャストが揃っている。そしてこのヴェテランによる長台詞が見事なのだ。
この作品は、その舞台劇的演出が非常に特徴的である。カメラはほとんど真正面からのみ、一つ一つのカットは異常に長く、そして台詞もとにかく長い。効果音も実に特徴的である(音響監督はあの千葉繁)。とにかくこれを文章のみで表現するのは非常に難しい、是非観て頂きたい。ちなみにこの作品、幻と終わってしまったが実写ドラマ化の企画もあり、そちらの脚本はじんのひろあき?氏が執筆していた。
また、このOVAを1本の劇場作品として編集し直したのが『MAROKO 麿子』である。
『御先祖様万々歳! LD-BOX』は、1年間の期間限定生産で、定価19,800円にて販売された(話によると『機動警察パトレイバー』で儲けたので、その余勢をかってごり押しで出すことにしたとか)。そしてこのBOXにはサウンドトラックCDが付属している(音楽は川井憲次)のだが、このCDがやたらと希少価値があり、LD-BOXの値段を吊り上げることとなる。一時期はCD付きLD-BOXの中古価格は60,000円弱まで跳ね上がったのである。だが付属CD が無いと一気にLD-BOXの市場価値が下がり、そのため「LD付きサウンドトラック」などと呼ばれていた始末であった。
現在でも、そのサウンドトラックにしか収録されていない曲が存在し、コレクターにとっては希少なものとなっている。
SPOより『御先祖様万々歳! DVD-BOX』と、ばらのDVDが発売されているが、いずれもサウンドトラックはついていない。
『DVD-BOX』には『MAROKO 麿子』と特典のプレミアムディスクを収録。そちらにはフォトギャラリーと『インドラ?』が収録されている。
OVA版1~6話、『MAROKO~麿子~』と映像特典付(楽天で検索)
単品DVD。各巻2話収録