アニメ作品、『機動警察パトレイバー』。
レイバー?という汎用ロボットの発達した“近未来”(そう、この企画が行われたのは80年代で、パトレイバーの世界も20世紀末という設定だったのだ!)。レイバー犯罪に対抗するために警視庁に設立された警視庁警備部特殊車両二課・パトロールレイバー中隊、通称特車二課のパトレイバー中隊。そしてアニメのパトレイバーとは、昼行灯隊長と半人前隊員で構成される特車二課第二小隊を中心とした話であった。
しかし、このパトレイバーの設定とは実際には一体どういうものだろう? 特車二課第二小隊のパトレイバー、篠原98式AV“イングラム”とは? ロボットアニメの新たな分野の開拓に踏み出したこの『パトレイバー』、その設定の裏側を、ヘッドギアの一員であり、1作目と2作目の劇場作品の監督を務めた押井守が、愛憎を込めながら愛くるしい(?)SDキャラクターに毒々しく語らせている。そして自らパトレイバーのファンと自称する監督の神山健治?、作画の西尾鉄也の手により、画面のあちこちに今までのパトレイバーシリーズの要素が詰め込まれた作品、それがこの『ミニパト』である。
『人狼 JIN-ROH』のDVD化の企画の時に、ジバクちゃんをアニメ化しておまけに付けようという話が出た。この話は西尾も非常に乗り気だったのだが、それが西尾の知らないうちに、いつの間にか『機動警察パトレイバー』のSDアニメを作るという企画にすり替わっていたという。
その時西尾が監督として指名したのが、『人狼 JIN-ROH』で演出を担当した神山健治。そして「『パトレイバー』のパロディをやるなら、『パトレイバー』に関わっていた人間を引っ張ってこないと後々問題になるのでは」などという配慮もあり、引っ張られてきたのが、「一番プロダクションI.G?の近くにいた」押井守である。こうして押井は『ミニパト』の脚本を書くことになった。結果としてその内容は、『パトレイバー』の設定などに対する自虐的なネタが大量に含まれることになった。
最初の打ち合わせの時、押井は「パタパタでやればいい」と語ったという。押井は、ペープサートをCGで再現したアニメにすることを提案した。この手法は神山と西尾の手によって実現され、『立喰師列伝』の撮影方法にも影響を与えることとなった。
『ミニパト』は短編アニメーションとして、全3話が作成された。『ミニパト』初公開となった第14回東京国際映画祭ではそのうちの第2話のみ上映されている。
一般公開は、2002年3月30日から公開された『WXIII 機動警察パトレイバー?』との同時上映となったが、上映される内容(話数)は一週間ごとに変わるという「シャッフル上映」方式となった。
『機動警察パトレイバーかむばっく ミニパト』というゲームが発売されている。
初回番はデジパック仕様。(楽天で検索)
DVD付属の劇場版パトレイバー解説書。(楽天で検索)
PSP版ゲーム(詳細)
フィルムコミック。タイトルは『WXIII 機動警察パトレイバー?』にしか触れられていないが、内容は『ミニパト』も含まれている。『ミニパト』の台詞を(多分)完全に収録している。