うる星やつら オンリー・ユー

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うる星やつら オンリー・ユー

ストーリー

諸星あたるの元に、あたるの婚約者を名乗るエルという名の宇宙人が現れ、あたるを花婿にしようとする。一方ラムはその先手を取って、あたると先に “結婚式”を挙げて既成事実を作る事を目論む。そこでラムは結婚式の“出席者”である面堂、しのぶたちまでも引っさらって結婚式を実施しようとするが、エルにあたる(と、ついでに一緒にいた面堂達)を奪われてしまった。自分の星へと帰っていくエルをラムは追う。

概要

TVシリーズの好調をうけて制作され、1983年に公開された『うる星やつら』最初の劇場版作品である。
この劇場版はTVシリーズとの平行で制作・公開される事になるのだが、押井守はTVシリーズの監督作業が続いていたため、この劇場版には関わらず、別の監督によって制作が行われるはずであった。しかし制作が難航し、その監督が作業を下りてしまった。そのため押井は「やっぱり監督をやってほしい」と言われることになる。最初、半ば意固地になってこの劇場版の監督を拒否した押井だが、鳥海永行の「この作品がかわいければやれ」という言葉に説得されて、監督を引き受けることにする。
一応「引き継ぐ」という形にはなったものの材料はほとんど残っておらず、しかし公開は目前という状態でスタジオは凄まじい修羅場と化したらしい。押井氏は必死になってコンテを切り、更にセルに自ら色を塗った。だが、尺の計算をしている暇もなくコンテを切ったので、結果としては尺が長すぎてシーンをカットしまくる羽目になった*1。そしてどうにか劇場公開に漕ぎ着ける事になったのだが、初号試写で押井は出来上がった自分の作品を見て愕然とした。「映画になっていない、ただのでかいTVじゃないか!」
この事に押井はかなり腹を立て、そして落ち込んだようだ。わざわざ全てのキャラクターに気を使って、丁寧に話を作ってやったと思ったら映画ではなく「でかいTV」にしかなっていない。しかも、この映画と併映で公開された相米慎二の『ションベン・ライダー』という映画が、本当に好き勝手に作っているくせに妙に面白く感じたこともショックだったという。「もし次の機会があるなら、絶対に好き勝手に作ってやる」そう押井氏は心に誓った。その結果が『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』に表れる事になる。

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書籍

少年サンデーグラフィック うる星やつら6 オンリー・ユー
小学館から出ていたムック。押井守インタヴューもある。


*1 このカットされたシーンは、『ノーカット版』には収録されている

Last-modified: 2006-04-08 (土) 07:03:04 (913d)
野良犬の塒