ケルベロス 地獄の番犬

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ケルベロス 地獄の番犬

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ストーリー

ケルベロス騒乱?から3年。あの出来事も時間とともに色褪せ、薄れ、人々の記憶から消え去りつつあった。そして一人の男が刑務所から出てきた。男の名前は乾。元特機隊の乾は、ケルベロス騒乱の後に投降、逮捕され、服役していたものの一人である。乾は出所すると、一人の男の足取りを辿り、台湾へと飛んだ。そして台北でその男と暫く一緒に暮らしていたという唐密(タンミー)という少女に出会い、彼女と一緒に、男を探すため台湾を漂泊する。
乾はその男を見つけてどうするつもりだろうか。銃を向けるのか、あの時の質問をもう一度問うのか。だが乾がその男を探す理由は結局のところ一つ、乾が主人を求める犬だからである。
乾が求める男の名前は都々目紅一。ケルベロス騒乱で唯一国外逃亡を果たした男である。
しかし紅一を探すのは乾たちだけではなかった。ケルベロスの最後の一匹を狩るため、日本の公安が乾たちを追跡していたのである。乾は紅一の強化装甲服プロテクトギアを奪うと、一人戦いの中に走っていった。自分の信じる主人のために。

概要

ケルベロス・サーガの一作品であり、『紅い眼鏡』の前日談にあたる物語。ケルベロス争乱のあと、都々目紅一が日本に帰国する経緯が語られる映画である。
本来この映画は、全編都々目紅一?、すなわち千葉繁を主役として撮影される予定であった。一方、この映画の制作条件に「台湾で撮影すること」というのがあったのだが、千葉のスケジュールを確保することができないため、急遽「都々目を追う男の話」に脚本が修正されたという経緯がある。なお、その修正前の脚本「都々目が主役の話」は、後に『紅い足痕』としてコミック化された。

この映画は、予告編を見るとプロテクトギアを着た男達が重火器を振り回す大アクション映画のように見えるが、しかし劇中の大半の時間は、川井憲次の音楽をバックに乾と唐密が台湾を放浪するシーンで占められている。押井は台湾に日本の60年代頃の風景を重ねているのだという。その長いシーンは、情緒はあるもののほとんど音楽観賞映画という感じになってしまっている。
だが最後の銃撃戦のシーンの迫力は秀逸。プロテクトギアを着た乾が MG42を掃射したり、他にもマニアックな銃が出てくるシーンがあったりしてガンマニアにはたまらない。

タイトルについて

本来この映画は『ケルベロスの島』というタイトルにされる予定であった。その名残が『紅い足痕』本文中の表記などに現れている。
またこの映画はLD化されたときには『Stray Dog』つまり「野良犬」というタイトルが付けられている。これは押井が、黒澤明の『野良犬』に影響を受けてつけたタイトルといわれる。

音楽について

この映画の予告編では、サウンドトラックには存在しないクラシックの曲が使用されている。これはカール・オルフ作曲の「カルミナ・ブラーナ」という曲である。押井が作曲家の川井憲次に、ケルベロスの劇版作成の指示をするに当たってこの曲を参考に指定したという。しかし実際に出来上がった劇版は全然違うものになった。

そして劇中のカルピスのCMのシーンでは、劇場公開当時(モノラル)はヴァイオリン一本による独奏の曲が流れていた。だがLD収録時(ステレオ)にはシンセを使った曲になっており、サウンドトラックに収録されているのもこちらである。

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Last-modified: 2007-08-31 (金) 19:25:40 (407d)
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