西武新宿戦線異状なし

Top / 西武新宿戦線異状なし

西武新宿戦線異状なし

ストーリー

世界でもっともそんな事が起こるはずがないと考えられていた国、日本でクーデターが発生した。反乱軍は東京、横浜、船橋、大宮、千葉、横須賀付近を制圧して政府軍との戦闘となるが、その銭湯は1週間程度で双方ともに弾薬を消耗し尽くしたためにほぼ終わった。その結果、日本のど真ん中に分断国家が形成されたのである。
そんな中、静岡の高校に通う丸輪零は、反乱軍改め革命政府のオルグの誘いを受け、今までの生活を捨て義勇兵として「解放区」東京へと向かう。零は独立第3戦闘工作連隊第58戦車回収小隊へと配属され、戦車兵に憧れていた彼は浮かれていた。
だが、そこで零を待っていたのは、正体不明の3人の男と形式不明の戦車回収車が1両のみであった。さらにこの3人はヤミ屋として、さまざまな品物を「回収」してはブラックマーケットに横流しし、この情勢下で希少な食料品の暴飲暴食の生活に明け暮れていたのである。こうして零の、元来の想像とは全く異なる「革命の戦士」としての生活が始まった。

だがそんな生活も続かず、零たちは革命政府の警務隊に捕らえられる羽目となった。その時彼らの前に現れた謎の女は、解放区の外から「ある物」を回収すべしという秘密任務を、零たちに言い渡した。

概要

原作押井守、作画大野安之?のコミック作品。零という少年の、ちょっとした冒険と成長の物語といえよう。
「丸輪零」というのは押井守がかつて使っていたペンネームであり、また作中に登場する「カントク」は、「ブルーマウンテン好み」などといった特徴から、鳥海永行?がモデルになっていると考えられる。ここから押井と鳥海の関係、そして零とカントクの関係に当てはめて考えてみると面白い。

連載・コミック化までの経緯

当初このコミックは、1987年バンダイ発行の雑誌『B-CLUB』16号~21号にて、近藤和久による作画で連載されていた。話の展開は現在の内容と大体同じだがケイは登場せず、代わりに(かま)という男のキャラクターがケイと同じ立場で登場している。
そして『B-CLUB』21号で、155mm砲で橋を破壊して「鎌さんよ、こりゃやっぱり迂回するしかなさそうだぜ」とトっつぁんが言うところで物語はばっさりと中断した。

その後、大陸書房の雑誌『ネオファンタジー』1992年7月号に、大野安之*1作画で第1話から仕切り直しとなった*2。ところがこの雑誌が出た直後に大陸書房が倒産、この連載も宙に浮いてしまう。
その後日本出版社の雑誌「コンバットコミック」に、1992年12月号から1993年3月号、同年6月号から12月号まで連載され、完結する。掲載期間が2ヶ月開いているのは、大野安之が事故で足を骨折して入院したためである。
そして日本出版社から、1994年2月25日初版発行として最初の単行本が発売された。

さらに時が経ち、角川書店の「少年エース」2002年5月号に、読み切りの形で「番外編」が掲載される。この番外編は、タイムライン的には本編1話と2話の中間にあたり、ケイが現れるまでの独立第3戦闘工作連隊第58戦車回収小隊の日常を描いた話になっている。
2002年5月1日には、その番外編を収録した「完全版」のコミックが発売となった。

関連サイト

製品

西武新宿戦線異状なし―完全版 (角川コミックス・エース)
西武新宿戦線異状なし―完全版 (角川コミックス・エース)

角川書店の新書版。「番外編」収録。


西武新宿戦線異状なし―Dragon retriever (NSコミックス (3))
西武新宿戦線異状なし―Dragon retriever (NSコミックス (3))

日本出版社のA5版。


*1 当時のペンネームは平仮名表記で「おおのまさゆき」。
*2 この時は、現在コミックに収録されている墨ベタでの作画方式ではなくトーンが使われていた

Last-modified: 2006-04-07 (金) 18:59:27 (959d)
野良犬の塒