1960年代。人間界に潜伏して生活する吸血鬼を探し出して狩る、日本刀を持つ少女がいた。彼女の名は小夜。
彼女は、横田の米軍基地内に潜伏する吸血鬼を刈るため、基地内の学校に転校生として潜入する。
石川光久?の希望によって、押井守がプロダクションI.G?内の希望者に、アニメの企画の建て方を教えるという講義が行なわれた。最初は特にこれに名前はなかったが、やがてこのゼミは押井塾?と呼ばれるようになる。
参加者は、押井の出すお代に沿った企画を毎週一本提出しなければならず、できなかった人間は参加資格を失う、という大変厳しいものだった*1。
この塾に最後まで残った神山健治?と藤咲淳一?が提出した企画をあわせて生まれたのが、この『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の企画である。「せっかく企画ができたのだから映像を作ろう」「どうせなら劇場公開しよう」として制作されたのが、劇場版の『BLOOD THE LAST VAMPIRE』だ。
映画自体は監督北久保弘之?、脚本神山健治の作品として作成された。約50分の短編作品だが、ディジタルをフル活用した映像的実験の性質が強いものとなっている。DLP上映も行なわれた。
この企画からは映像作品だけではなく、ゲーム、小説、コミックが同一世界観上の物語として制作された。それぞれは時代設定が異なり、設定に多少の差異があるものの、どれも小夜や吸血鬼が登場する物語になっている。
押井は小説『BLOOD THE LAST VAMPIRE 獣たちの夜』を書き、藤咲はゲーム版の監督を務めてまた小説を2冊発表した。また玉置勉強によるコミック版も存在する。
さらに2005年には、TVシリーズアニメーションとして『BLOOD+』が制作される。こちらは設定を大幅にリニューアルしており、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』との時系列的繋がりは存在しない*2。
また、監督ロニー・ユー、主演チョン・ジヒョンという形での実写映画化も決定している。2008年春に公開予定。
ちなみにクウェンティン・タランティーノはこのアニメーションを気に入ったため、『キル・ビル?』のアニメーションパート制作をプロダクションI.Gに依頼した。
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