#author("2017-03-15T02:58:54+09:00","","")
* バラド=ドゥーア [#y5aa57fc]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Barad-dûr|
|~異訳|バラド=ドゥア、バラド=デュア|
|~その他の呼び名|暗黒の塔(Dark Tower)、ルグブルズ(Lugbúrz)、大いなる塔(Great Tower)、サウロンの砦(Fortress of Sauron)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で''暗黒の塔''の意。[[暗黒語]]では''ルグブルズ''と呼ばれる。[[ゴルゴロス]]に突き出た[[エレド・リスイ]]の支脈の先に築かれた[[サウロン]]の大城砦。普段はサウロンが巡らす暗闇と靄に包まれており、その姿を窺い知ることはできない。
ここから西側にある[[滅びの山]]とは[[サウロンの道路]]で結ばれ、[[アイゼン口]]とも道路で結ばれている。

>それからかれの目はついに釘づけになりました。城壁に城壁を重ね、胸壁に胸壁を重ねて、黒々と、測りがたいほど堅固な、鉄の山、鋼の門、不壊石の塔、それをかれは見ました。これぞ、バラド=ドゥア、サウロンの砦でした。すべての望みが去りました。((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]]』「一行の離散」[[一つの指輪]]をはめて[[視る椅子]]に座った[[フロド・バギンズ]]の視点))

[[モルドール]]を[[中つ国]]の拠点に選んだサウロンによって、[[第二紀]]1000年頃より築城が開始され、[[一つの指輪]]が鍛造された1600年頃に完成する。
[[最後の同盟]]の戦いでは、[[エレンディル]]と[[ギル=ガラド]]の軍勢によって、3434年から3441年に至るまで包囲攻撃を受けた。3441年にサウロンが倒された後も、その土台が[[一つの指輪]]の力によって築かれていたため、同盟軍はバラド=ドゥーアを完全に破壊することはできず、そのまま廃墟となって残された。
[[第三紀]]1980年には[[ナズグール]]がモルドールで暗躍し、サウロン帰還の準備を始める。やがて[[ドル・グルドゥア]]から撤退した[[サウロン]]が2942年にモルドールに帰還、2951年に公然と名乗りを上げるとバラド=ドゥーアの再建を開始した。

[[大いなる年]]に[[一つの指輪]]が破壊されてサウロンの力が失われると、バラド=ドゥーアの土台に込められた力も消滅して、完全に崩壊した。

>束の間かれが垣間見たのは渦巻く雲であり、その雲の中に聳え立つ数多の塔と胸壁が、小山のように高く、数限りない坑を見下ろして、堅固な山の台座の上に立っている姿でした。広大な裁きの館と地下牢、絶壁のようにそそり立った窓のない牢獄館、ぱっくり口を開けた鋼と&ruby(アダマント){鉄石};の門――これらのものすべてが次の瞬間には消滅しました。塔は倒れ、山は崩れ、城壁は微塵に砕けて、みるみるうちに崩壊し消え失せました。巻き上がる煙と、吹き出す蒸気とが巨大な螺旋状の渦となって上へ上へとうねり昇り、遂に怒濤のような巨浪となって、あれ崩れるよと見る間に、その荒れ狂った波頭は反転して泡立ちながら地上にどっと落下してきました。((『指輪物語 [[王の帰還]]』「滅びの山」[[サムワイズ・ギャムジー]]が目撃した倒壊するバラド=ドゥーア))

*** 画像 [#oed3a59f]

&ref(baraddur_bytolkien.jpg,,10%,トールキンが描いたバラド=ドゥーア);

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

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高さは2000フィート(約600メートル)の設定。その頂上には、サウロンの目が燃えさかっている。

** コメント [#Comment]

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