節士 †
概要†
カテゴリー | 役職・組織・団体 |
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スペル | Faithful |
異訳 | |
その他の呼び名 | エレンディリ(Elendili) |
解説†
クウェンヤで「エルフの友」の意味であるエレンディリとも呼ばれる。
第二紀中期以降、ヴァラールとエルダールへの反感を強めるヌーメノール人の中で、ヴァラールとエルダールへの敬愛と親交を保ち続けた者たちを指す。彼らは主にヌーメノール西部のアンドゥーニエに集まっていた(後にアル=ギミルゾールによってアンドゥーニエを追われると、ローメンナに集まるようになった)。中つ国ではペラルギルを拠点にして、ギル=ガラドとの友好を保ち、王党派が行っていた中つ国の植民地化にはほとんど関わらなかった。
節士は王党派から迫害を受け、サウロンが広めた邪教の儀式の生け贄にもされた。だが彼らもまた王党派と同じく、人間の宿命である死を恐れていた。
アル=ファラゾーンによるアマン侵攻とヌーメノールの没落の直前、アンドゥーニエ領主アマンディルの指示を受けたエレンディルおよび二人の息子イシルドゥルとアナーリオンは、国内の節士たちを九隻の船に乗せ、パランティールやアンヌーミナスの王笏、エレンディルミア、バラヒルの指輪といった宝とともに、ヌーメノールから脱出した。彼らはヌーメノールの没落から救われ、エレンディルたちはリンドン方面に、イシルドゥルとアナーリオンたちはペラルギル方面に漂着し、中つ国に亡国の民の王国を建国した。
日本語訳について†
もともと『指輪物語』および旧版『シルマリルの物語』における訳は節士だったが、新版『シルマリルの物語』では忠実なる者の訳に変更された。だが電子書籍版で節士もしくは節士派の訳に戻されている。
英文ではFaithfulに単数形・複数形の区別はないが、日本語訳では主に節士は個人(単数)、節士派は複数人を示すときに使われている。
「節士」は日本語で「節義を守る人。節操のかたい男。高節の士。」という意味の言葉*1。
コメント†
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