エアルヌル†
概要†
解説†
ゴンドール33代目にして、アナーリオン朝の最後の王。武芸にのみ喜びを見出す性格で、王というよりは闘士に見えたという剛勇の人物。だが、思慮分別においてはそれを持ち合わせた父のエアルニル二世に似ていなかったという。
第三紀1975年、父王エアルニル二世により北方王国を救援するべく海路でリンドンへ派遣され、フォルンオストの合戦において魔国アングマールを打ち倒した。だが敵軍が全滅した時、魔王その人が現れてエアルヌルに襲いかかった。エアルヌルは立ち向かおうとしたものの、乗っていた馬が恐慌状態に陥って彼を遠くに運び去ってしまい、魔王にその様を笑われた。魔王はグロルフィンデルによって追い払われたものの、エアルヌルはこの時の屈辱を忘れなかった。
2043年、父王の死によってエアルヌルがゴンドールの王位を継ぐと、魔王が北方の戦いでは自分の前に立つこともできなかったではないかと挑発して一騎打ちを申し込んできた。この時は執政のマルディルがエアルヌルを制止した。だが7年後に再び魔王が若年の頃の意気地のなさに今では老齢の弱気を加えていると嘲りを重ねると、今度はマルディルもエアルヌルを止めることはできなかった。エアルヌルは王冠を父の亡骸の膝の上に置くと、僅かな供回りのみを連れてミナス・モルグルに向かい、そのまま戻らなかった。ゴンドールではエアルヌルは敵の罠にかかり、責め苛まれて死んだと信じられた。
エアルヌルは妻を娶らず、子を残さなかった。すでに王位を主張できるだけの者は残っておらず、同族の争いの時のような内乱を恐れたゴンドール人は王の選出を諦め、以来ゴンドールは執政によって「王還りますまで」統治されることになった。
『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
物語に関わる人物として名前が登場。詳細はロード・オブ・ザ・リングス オンライン/あらすじを参照。
エアルヌルがミナス・モルグルに向かうのに付き従った従者として、Orolang、Macilnis、Calatúr、Silmahtarの名が出る。
コメント†
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