#author("2022-08-24T23:21:56+09:00;2018-02-07T03:28:06+09:00","","")
#author("2022-08-25T11:37:39+09:00;2018-02-07T03:28:06+09:00","","")
* エレンディルミア [#eeee4398]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|Elendilmir|
|~その他の呼び名|エレンディルの星(Star of Elendil)、北方王国の星(Star of the North Kingdom)、北方の星(Star of the North)|

** 解説 [#Explanation]

[[アルノール]]の王が王冠の代わりに額に巻いていた(([[ドゥーネダイン]]では元来、権力を示すのは笏杖であり、王冠を用いる風習はない。[[ゴンドール]]の王位を示す[[ゴンドールの王冠]]は[[イシルドゥア]]の兜に由来する。王(と王妃)が髪帯に留めた白い宝石を額に帯びるようになったのは[[エレンディス]]に始まる風習であるという。))、銀の髪帯に留められた白い宝石。[[アルノール]]の王位を示す品は[[アンヌーミナスの王笏]]だが、この宝石も王の証とされた。
[[アルノール]]の王が王冠の代わりに額に巻いていた(([[ドゥーネダイン]]では元来、権力を示すのは笏杖であり、王冠を用いる風習はない。[[ゴンドール]]の王位を示す[[ゴンドールの王冠]]は[[イシルドゥル]]の兜に由来する。王(と王妃)が髪帯に留めた白い宝石を額に帯びるようになったのは[[エレンディス]]に始まる風習であるという。))、銀の髪帯に留められた白い宝石。[[アルノール]]の王位を示す品は[[アンヌーミナスの王笏]]だが、この宝石も王の証とされた。
[[ドゥーネダインの星]]とは別物と思われる。

元々は[[タル=エレンディル]]の娘[[シルマリエン]]の宝で、[[エレンディル]]まで連なる[[アンドゥーニエ]]領主家に代々受け継がれた後、[[ヌーメノールの没落>世界の変わる日]]を免れ、[[アルノール]]の宝器の一つとなった。この最初のエレンディルミアは、[[あやめ野]]の凶事で[[イシルドゥア]]が命を落とした時に身に付けており、彼の遺体と共に行方不明になった。
このため[[裂け谷]]の[[エルフ]]の細工師によってイシルドゥアの息子[[ヴァランディル>ヴァランディル(イシルドゥアの息子)]]の為に新たなエレンディルミアが作られ、以降の[[アルノール]]および[[アルセダイン]]の王と[[野伏]]の族長に受け継がれた。[[アラゴルン二世]]が[[ペレンノール野の合戦]]や[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]での戴冠式で身に付けていたものがそれである。
元々は[[タル=エレンディル]]の娘[[シルマリエン]]の宝で、[[エレンディル]]まで連なる[[アンドゥーニエ]]領主家に代々受け継がれた後、[[ヌーメノールの没落>世界の変わる日]]を免れ、[[アルノール]]の宝器の一つとなった。この最初のエレンディルミアは、[[あやめ野]]の凶事で[[イシルドゥル]]が命を落とした時に身に付けており、彼の遺体と共に行方不明になった。
このため[[裂け谷]]の[[エルフ]]の細工師によってイシルドゥルの息子[[ヴァランディル>ヴァランディル(イシルドゥルの息子)]]の為に新たなエレンディルミアが作られ、以降の[[アルノール]]および[[アルセダイン]]の王と[[野伏]]の族長に受け継がれた。[[アラゴルン二世]]が[[ペレンノール野の合戦]]や[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]での戴冠式で身に付けていたものがそれである。

『[[終わらざりし物語]]』によると、[[指輪戦争]]後に[[オルサンク]]が捜索された時、[[ギムリ]]が見つけた隠し部屋から、行方不明となっていたオリジナルのエレンディルミアが発見された。恐らく[[サルマン]]が自分のために[[一つの指輪]]を捜索していて、[[あやめ野]]でイシルドゥアの遺体と共に発見したのであろうと考えられている。
『[[終わらざりし物語]]』によると、[[指輪戦争]]後に[[オルサンク]]が捜索された時、[[ギムリ]]が見つけた隠し部屋から、行方不明となっていたオリジナルのエレンディルミアが発見された。恐らく[[サルマン]]が自分のために[[一つの指輪]]を捜索していて、[[あやめ野]]でイシルドゥルの遺体と共に発見したのであろうと考えられている。
[[エレッサール王>アラゴルン二世]]が[[アルノール]]に赴き、同国の王権を手にした時、オリジナルのエレンディルミアは[[アルウェン]]王妃によって彼の額に付けられた。以来、エレッサール王は[[北方王国]]の祭日にはこのエレンディルミアを身に付けた。また、アルノール王家が継承した二つ目のエレンディルミアも尊重し、そちらは祭日以外での王としての正装で身に付けた。

*** 白い宝石 [#t9ddd85a]

『[[指輪物語]]』原書の索引の説明によると、エレンディルミアは「ダイヤモンドで、五つの光線を持ち、[[エアレンディルの星]]を象徴する」(('''of diamond, had five rays, represented the Star of Eärendil'''))という。

『[[終わらざりし物語]]』の「あやめ野の凶事」によると、オリジナルのエレンディルミアは[[ミスリル]]の髪帯((「あやめ野の凶事」ではミスリルは[[ヌーメノール]]で産出したとされている。))に付けられた'''エルフの宝石(Elvish crystal)'''であり、[[一つの指輪]]の姿を見えなくする作用に抗する力があったらしい。[[あやめ野]]で[[イシルドゥア]]が一つの指輪を指にはめた時、宝石の光は'''消えるどころかいっそう輝きを増し、燃える星のように赤々と怒ったように燃えあがった'''。だがイシルドゥアが頭巾を被るとこの輝きも消えてしまった。
『[[終わらざりし物語]]』の「あやめ野の凶事」によると、オリジナルのエレンディルミアは[[ミスリル]]の髪帯((「あやめ野の凶事」ではミスリルは[[ヌーメノール]]で産出したとされている。))に付けられた'''エルフの宝石(Elvish crystal)'''であり、[[一つの指輪]]の姿を見えなくする作用に抗する力があったらしい。[[あやめ野]]で[[イシルドゥル]]が一つの指輪を指にはめた時、宝石の光は'''消えるどころかいっそう輝きを増し、燃える星のように赤々と怒ったように燃えあがった'''。だがイシルドゥルが頭巾を被るとこの輝きも消えてしまった。
二つ目のエレンディルミアも美しい宝石ではあったが、オリジナルの石には由緒も力も遠く及ばなかったという。

** コメント [#Comment]

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