#author("2022-10-23T23:52:59+09:00;2021-12-05T20:01:29+09:00","","")
#author("2022-10-25T15:38:34+09:00;2021-12-05T20:01:29+09:00","","")
* アルエゼル [#rf70ebc1]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Aredhel|
|~異訳|アレゼル|
|~その他の呼び名|白きアルエゼル(Aredhel the White)&br;アル=フェイニエル(Ar-Feiniel)&br;ノルドールの白い姫君(White Lady of the Noldor)&br;ゴンドリンの白き姫(White Lady of Gondolin)((彼女は黒髪だったが肌が色白で、銀と白の装束以外で装うことをしなかったためにこれらの名が付けられた。))|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|女|
|~生没年|[[二つの木の時代]](1362)~†[[第一紀]](400)|
|~親|[[フィンゴルフィン]](父)、[[アナイレ]](母)|
|~兄弟|[[フィンゴン]]、[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]](兄)|
|~配偶者|[[エオル>エオル(マイグリンの父)]]|
|~子|[[マイグリン]](息子)|
|~配偶者|[[エオル>エオル(マエグリンの父)]]|
|~子|[[マエグリン]](息子)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダリン]]で「高貴なる[[エルフ]](Noble Elf)」の意味。「白い姫君(White Lady)」の意であるアル=フェイニエルと呼ばれる。[[フィンゴルフィン]]の娘。[[フィンゴン]]と[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]の妹。
乗馬による遠乗りや狩りを非常に好み、[[アマン]]にいた頃は同じく狩りを好んだ従兄弟である[[フェアノールの息子たち]](特に[[ケレゴルム]])と親しかった。

[[ノルドール]]族の[[中つ国]]への逃亡に際し、父[[フィンゴルフィン]]、兄の[[フィンゴン]]と[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]と共に[[アマン]]から中つ国に帰還。その後は次兄のトゥルゴンと行動を共にして[[ネヴラスト]]から[[ゴンドリン]]に移住した。だが彼女は次第に[[隠れ王国]]ゴンドリンでの生活に退屈し、もう一度広大な土地や森の中を自由に逍遥することを望むようになった。
ゴンドリンが完成して200年が経った時、アルエゼルはゴンドリンを去る許しをトゥルゴンに求め、初めは受けつけなかったトゥルゴンもついには根負けし、長兄のフィンゴンの元に行くという条件で許可した。彼女はトゥルゴンが護衛として付けてくれた王家の三人の貴族と共に出発したが、[[ブリシアハ]]の浅瀬に来たところで、フィンゴンの領国[[ヒスルム]]ではなく、旧友であった[[フェアノールの息子たち]]の元へ行き先を変えた。

一行は[[ドリアス]]国内を通過しようとしたが、彼らがドリアスの王[[シンゴル]]の嫌う[[ノルドール]]族であるために、同国の国境警備の衛士たちから入国を拒否された。代わりに衛士たちから教えられた[[東街道>東街道(ベレリアンド)]]を通って危険な[[ナン・ドゥンゴルセブ]]を行くうち、アルエゼルは三人の貴族とはぐれたが一人でそのまま進み、やがて[[ケレゴルム]]と[[クルフィン]]の領国である[[ヒムラド]]に到達した。
しかしケレゴルムたちは留守だった。アルエゼルはケレゴルムの臣下たちに歓待されたが、なかなか戻らないケレゴルムたちの帰りを待ちきれず退屈し、未知なる土地を求めて次第に遠くまで馬を駆けさせるようになった。そんなある日アルエゼルは偶然[[ナン・エルモス]]の森に迷い込み、彼女を見初めた[[エオル>エオル(マイグリンの父)]]の魔法に捕らわれた。アルエゼルはそのままエオルの家に留まって彼の妻となった。
しかしケレゴルムたちは留守だった。アルエゼルはケレゴルムの臣下たちに歓待されたが、なかなか戻らないケレゴルムたちの帰りを待ちきれず退屈し、未知なる土地を求めて次第に遠くまで馬を駆けさせるようになった。そんなある日アルエゼルは偶然[[ナン・エルモス]]の森に迷い込み、彼女を見初めた[[エオル>エオル(マエグリンの父)]]の魔法に捕らわれた。アルエゼルはそのままエオルの家に留まって彼の妻となった。

ナン・エルモスの森でアルエゼルはエオルの息子を生むが、エオルは息子が12歳になるまで名前をつけず、12歳まで成長してはじめて[[マイグリン]]と名づけた。アルエゼルは[[ノルドール]]族を嫌うエオルによって禁じられていた[[クウェンヤ]]で、息子を密かに「薄明の子」の意味である[[ローミオン]]と名づけ、[[ゴンドリン]]や[[フィンゴルフィン王家>フィンゴルフィン#House]]の話を聞かせた。
マイグリンは母の話を聞くうちにゴンドリンに憧れるようになり、アルエゼルもエオルによって禁じられていたゴンドリンへの帰還を望むようになったため、二人はエオルが[[ドワーフ]]の都[[ノグロド]]の祝宴に招かれた日に、ナン・エルモスを抜け出し、[[東街道>東街道(ベレリアンド)]]を通ってゴンドリンに戻った。
だが妻子の逃亡に気づいた[[エオル>エオル(マイグリンの父)]]は、彼女たちの後をつけてゴンドリンまでやって来た。エオルは捕らえられ、王である[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]の前に引き出されても、なお息子を奪われることを拒み、隠し持っていた投げ槍を投げつけてマイグリンを殺そうとした。この時アルエゼルはマイグリンを庇って、肩に投げ槍を受けた。槍による傷そのものは浅く、彼女はトゥルゴンの娘[[イドリル]]と共にエオルの助命を嘆願したが、投げ槍には毒が塗られており、手遅れになるまで誰もそれに気づかなかったため、アルエゼルはその日の夕方に容態が急変し、夜になって死亡した。
ナン・エルモスの森でアルエゼルはエオルの息子を生むが、エオルは息子が12歳になるまで名前をつけず、12歳まで成長してはじめて[[マエグリン]]と名づけた。アルエゼルは[[ノルドール]]族を嫌うエオルによって禁じられていた[[クウェンヤ]]で、息子を密かに「薄明の子」の意味である[[ローミオン]]と名づけ、[[ゴンドリン]]や[[フィンゴルフィン王家>フィンゴルフィン#House]]の話を聞かせた。
マエグリンは母の話を聞くうちにゴンドリンに憧れるようになり、アルエゼルもエオルによって禁じられていたゴンドリンへの帰還を望むようになったため、二人はエオルが[[ドワーフ]]の都[[ノグロド]]の祝宴に招かれた日に、ナン・エルモスを抜け出し、[[東街道>東街道(ベレリアンド)]]を通ってゴンドリンに戻った。
だが妻子の逃亡に気づいた[[エオル>エオル(マエグリンの父)]]は、彼女たちの後をつけてゴンドリンまでやって来た。エオルは捕らえられ、王である[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]の前に引き出されても、なお息子を奪われることを拒み、隠し持っていた投げ槍を投げつけてマエグリンを殺そうとした。この時アルエゼルはマエグリンを庇って、肩に投げ槍を受けた。槍による傷そのものは浅く、彼女はトゥルゴンの娘[[イドリル]]と共にエオルの助命を嘆願したが、投げ槍には毒が塗られており、手遅れになるまで誰もそれに気づかなかったため、アルエゼルはその日の夕方に容態が急変し、夜になって死亡した。

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