* &ruby(いだてん){韋駄天}; [#l37649e1]

** 解説 [#se58f4ae]

[[戸田奈津子]]による、Strider([[馳夫]])の訳語。即ち[[アラゴルン二世]]。劇場公開当時の字幕ではこの言葉が使われていたが、DVD化に際し「ストライダー」に修正されている。

元来は仏教用語。南方の増長天に属する八将軍の一。四天王の八将軍を合わせた三十二将軍全体の長。もとバラモン教の神で、シバ神またはアグニ神の子という。仏教に取り入れられ、僧あるいは寺院の守護神となった。形像は、身に甲冑を着け、合掌した両腕に宝剣を持つ。釈迦が涅槃の後、捷疾鬼が仏舎利から歯を盗み去ったとき、この神が追いかけて取り戻したという俗説がある。非常な速さで駆け、魔鬼を排除するとされるところから、足の速いことや、足の速い人のこともいう。

** コメント [#e814615a]

- 韋駄天には良い意味しかないんですよね。Striderはブリー村ではかなりネガティブな意味(胡散臭さ、得体の知れなさ)で使われるんで、違和感ありです。&br; 吹き替え(「はせお」だと分かりにくい?)はともかく、字幕では何とかならなかったのかな。 -- A3
- 瀬田氏の訳では、ホビットに「馳夫さん」と呼ばれる彼。Striderを「韋駄天」と訳した映画では、さすがに呼び名にならなかったらしく、「アラゴルン」と呼ばれていましたね。ううむ
- 確かに、「大股」(私的には「大股野郎」でも良いかも)と「大股さん」を使い分ければ、侮蔑と敬愛を使い分けられますね。「馳夫」を使わないならかなり良い訳語だと思います。 -- A3
- 誤訳討論を知らなかった私でも、思わず「なんじゃ?」と映画館で小声を上げてしまった訳。確かに訳、難しいけど、「韋駄天」の言葉すら知らない人って結構いると思うんですが? -- 桃家
- 時代劇には良く出てくる(出てきた?)言葉のようですが、今時の若い人には……。

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