#author("2020-02-02T01:37:04+09:00;2020-01-19T12:51:34+09:00","","")
* アヴァリ [#m2286523]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Avari((単数形アヴァール(Avar) ))|

** 解説 [#Explanation]

[[クウェンヤ]]で「応ぜざる者たち(the Unwilling)」、「辞退者たち(the Refusers)」の意。
[[二つの木の時代]]に[[ヴァラール]]の招致を拒み、[[クイヴィエーネン]]から西方の[[アマン]]へ移住する[[大いなる旅]]に出なかった[[エルフ(クウェンディ)>エルフ]]のこと。これに対し、大いなる旅に出たエルフが[[エルダール]]である。

エルフの中でも[[ヴァラール]]との関係が最も小さいため、知識や技量はエルフの中で最も劣る。
アヴァリは[[第一紀]]に[[ヒルドーリエン]]で目覚めた[[人間]]の最初の教師となった。

>しかし、伝えられるところによると、間もなくかれらは、いろいろな場所で[[暗闇のエルフ]]と出会い、かれらによって助けられることになった。そして人間は、その&ruby(ようらん){揺籃};期に、[[ヴァリノール]]に到る旅路に足を踏み出したこともなく、[[ヴァラール]]のことも噂や遠い名前としてしか知ることのない、この古き民の友となり、弟子となった。((『[[シルマリルの物語]]』「人間のこと」))

『[[シルマリルの物語]]』『[[ホビットの冒険]]』『[[指輪物語]]』等の物語本編には、アヴァリと明言されている名のあるエルフは登場しない。物語の主な舞台となる[[中つ国]]北西部に住みついているエルフはほとんどが[[エルダール]]だが、それ以外の土地には多数のアヴァリがいたようである。

**『[[The Peoples of Middle-earth>The History of Middle-earth/The Peoples of Middle-earth]]』の記述 [#gc036191]

[[トールキン]]の残した草稿の中に、アヴァリについての記述したものが幾つか存在する。

***歴史 [#p87f4aac]

原始のエルフは[[ミンヤール]]、[[タトゥヤール]]、[[ネルヤール]]の3つの氏族に分かれて暮らしていた。そのうちミンヤールは一族の全員が[[アマン]]へ向けて旅を開始したが、タトゥヤールは一族の半分、ネルヤールは三分の一が東方に留まった。これがアヴァリの起源とされる。

後の時代、アヴァリも次第に西方の土地に広がるようになり、一部の者たちはアンドゥインの谷間に定住した[[ナンドール]]に合流し、西に向かって[[緑のエルフ]]に合流した者たちもいた。それ以外にも、小さな集団が南方から[[ベレリアンド]]に入り洞窟や森の奥地に住み着いたが、彼らは[[エルダール]]に対して嫉妬や敵意を抱き、特にアマンから帰還した[[ノルドール]]を嫌っていたという。だが彼らの中にも、[[シンダール]]に同化する者たちが僅かながらいたという。

西方のアヴァリの多くは時代を下るごとに[[シルヴァン・エルフ]]と大差無くなっていったが、それでも[[第三紀]]の時点で言語ごとにキンディ(Kindi),クインド(Cuind),フウェンティ(Hwenti),ウィンダン(Windan), キン=ライ(Kinn-lai), ペンニ(Penni)の六つの氏族に分かれていたという。

***呼称と言語 [#j0a0e7fa]

『[[The War of the Jewels>The History of Middle-earth/The War of the Jewels]]』によると[[テレリ語]]でアバリ(Abari)やモリペンディ(Moripendi)等と呼ばれていた。[[シンダール語]]ではエヴァイル(Evair)、モルベン(Morben)、モルネゼル(Mornedhel)等と呼ばれていたがその内Morbenはシンダール以外のエルダールや[[エダイン]]、稀に[[東夷]]にも適用されていた。

上記の氏族名以外に明確にアヴァリ語に由来すると分かる固有名詞や単語は確認されていないが、作中に登場するエルフ語の人名の内、意味の分かっていない[[エオル>エオル(マイグリンの父)]]はアヴァリ語の名前である可能性がある。

** [[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#id2b63ab]


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