#author("2022-09-12T14:26:20+09:00;2017-09-24T18:01:01+09:00","","")
* &ruby(まぐわとりで){馬鍬砦};  [#s6f44086]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Dunharrow|
|~異訳|デュンハロウ、ダンホロウ|
|~その他の呼び名|砦(Hold)|

** 解説 [#Explanation]

[[エドラス]]の南、[[白の山脈>エレド・ニムライス]]の[[スタルクホルン]]と[[イーレンサガ]]の間にある[[馬鍬谷]]の地名。戦時における[[エドラス]]の人々の避難所とされている。
「砦」といっても城や城壁のような建造物があるわけではなく、馬鍬谷と[[フィリエンフェルド]]とを合わせた谷間の奥まったところを指す。フィリエンフォルドまでは蛇行する細い道が一本あるきりであるため、防衛に適していた。この道は互い違いの石の段で築かれており、折り返すごとに一つずつ[[プーケル人]]が置かれていた。道はさらにフィリエンフェルドから、その奥の[[おぼろ林]]、さらにその先にある[[死者の道]]に通じる入口まで続いており、両側に石柱が並んでいる。その上には[[精霊山]]が不気味にそびえていた。

[[指輪戦争]]では、[[エドラス]]の非戦闘民が[[エーオウィン]]の指揮の下ここに避難した。
[[角笛城の合戦]]の後、[[死者の道]]へ向かう[[アラゴルン二世]]らと[[灰色の一行]]がここに立ち寄り、エーオウィンの見送りを受ける。彼らが立ち去った後に[[セーオデン]]らが到着。エドラスに[[ナズグール]]が飛来したことを受けて[[ローハン]]全軍はこの地に集結することになり、谷間や高台にはテントが張られて野営地となった。
その後[[ヒアゴン]]が[[赤い矢]]を持参したことにより、[[ロヒルリム]]は[[ゴンドール]]への長征に出発し、[[ペレンノール野の合戦]]に突入した。

*** 名の意味について [#fd876445]

『[[Guide to the Names in The Lord of the Rings]]』によると、原語のDunharrowとは[[ローハン語(古英語)>ローハン語]]のDūnhærgを現代英語化した形で、'''the heathen fane on the hillside'''(山腹にある異教の神殿)の意味。[[死者の軍勢]]となった古い民にとってここが聖域だったことにちなむ。
神殿を意味するharrowの語は現代の地名((グレーター・ロンドンに含まれるハーロウ(Harrow)のこと))に残っており、農具とは関係ないと言明されている。そのため邦訳の馬鍬砦(Dunharrow)や[[馬鍬谷]](Harrowdale)は誤訳ということになる。

*** 画像 [#o27bd29e]

&ref(MusterOfRohan.jpg,,25%,アラン・リー作画による馬鍬砦の登り道); &ref(プーケル人/pukel.jpg,,10%,寺島龍一作画による馬鍬砦);
** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

吹き替えでは「ダンホロウ」と発音されている。
角笛城の合戦の前、エドラスの非戦闘員は[[燦光洞]]に避難しているため、その時点で馬鍬砦は出てこない。
角笛城の合戦後、ゴンドールに向かう軍勢が馬鍬砦に集結する。そのときアラゴルンたちとセーオデンらは同時にここにいる形となった。また原作の描写通り、蛇行している馬鍬谷の崖道を、[[エルロンド]]が登っていくシーンもある。エルロンドは鍛え直された[[アンドゥーリル]]をアラゴルンに届け、それからアラゴルン、レゴラス、ギムリは死者の道へと向かっている。

*** 画像 [#he8ff57a]

&ref(vlcsnap-00095.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』における馬鍬砦);&ref(vlcsnap-00099.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』における馬鍬砦);

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

&ref(ScreenShot00644.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における馬鍬谷と馬鍬砦(上から登り道の下を見下ろした光景));&ref(ScreenShot00647.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における馬鍬谷と馬鍬砦);

** コメント [#Comment]

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