* ルダウア [#r16a88e8]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Rhudaur|
|~異訳|ルーダウア|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「東の森」の意。三つに分裂した[[アルノール]]のうち、北東の国。
国土は、西は[[風見丘陵]]、北は[[エテン高地]]、東は[[霧ふり山脈]]、南は[[東街道]]に囲まれた土地で、これに[[ミスエイセル(にびしろ川)>ミスエイセル]]と[[ブルイネン(鳴神川)>ブルイネン]]の間の三角地も含んだ。

未開地が一番多く、旧アルノールの三国の中で人口が一番少なかった。さらに人口の中の[[ドゥーネダイン]]の割合も、他の旧アルノール諸国([[アルセダイン]]、[[カルドラン]])と比べて最も少なく、やがて[[山岳人]]に実権を握られた。その後ルダウアは[[アングマール]]と結託して属国と化し、[[アルセダイン]]および[[カルドラン]]を攻撃するようになった。[[第三紀]]1409年にアングマールの大軍が旧アルノール諸国を攻撃すると、ルダウアはアングマールに臣従する邪悪な[[人間]]たちに占領され、国内に残っていたドゥーネダインは殺されるか西へ逃亡した。

『[[指輪物語]]』作中で、[[アラゴルン二世]]に導かれた[[フロド]]達一行は[[裂け谷]]を目指す途中でルダウアの廃墟を目にしている。(上述の[[にびしろ川>ミスエイセル]]と[[鳴神川>ブルイネン]]の間の三角地にあたる)

>進むにつれ、まわりの山々はだんだん高くなってきました。山の高みや尾根のあちこちに、昔の石の城壁や、塔の名残がちらちらと目につきましたが、それらは不気味な感じでした。 … &br; 「この土地にはだれが住んでいるのですか?」と、[[かれ>フロド・バギンズ]]はたずねました。「そしてこの塔はだれが建てたのでしょう? ここは[[トロル]]の国ですか?」 &br; 「違う!」と、[[馳夫]]はいいました。「トロルは何も建てない。この土地にはだれも住んでいない。昔ここには[[人間]]が住んでいた。遠い昔のことだ。しかしもう今ではだれもいない。伝説の伝えるところによると、かれらは悪しき民となったということだ。なぜならかれらは屈服して[[アングマール]]の影の下にはいったからだ。しかし、[[北方王国>アルノール]]に終わりをもたらした戦いで、すべてのものが滅び去った。だが、これはもうずいぶん昔の話だから、この山々ももうかれらのことは忘れてしまっている。もっともこの土地にはいまだに影が横たわってはいるが。」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]] 上』「十一 浅瀬への逃走」))

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

日本語版での字幕表記や吹き替え発音は「ルーダウア」。『[[ホビットの冒険]]』では全く言及がなく、『[[指輪物語]]』にもない独自設定として、この地の塚に[[アングマールの魔王>魔王]]たち[[ナズグール]]の遺体が葬られ、呪文によって封印されたことになっている。
『竜に奪われた王国』では[[ガンダルフ]]が[[ラダガスト]]と共に、ここの塚を確認に行っている。すると塚は、内側から破られ、空になっていた。

** コメント [#Comment]

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