#author("2018-01-12T04:15:44+09:00","","")
* ロヴァニオン [#z6d1b275]
#author("2024-01-27T00:08:32+09:00;2023-12-20T08:22:10+09:00","","")
* リョヴァニオン [#z6d1b275]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Rhovanion|
|~その他の呼び名|荒地のくに、荒れ地の国(Wilderland)|
|~異訳|ロヴァニオン|
|~その他の呼び名|荒れ地の国(Wilderland)|

** 解説 [#Explanation]

#amazon(B009RATPU0)
[[シンダール語]]で「''荒れ地の国''」の意。[[霧ふり山脈]]の東、[[灰色山脈]]の南、[[カレナルゾン]]と[[モルドール]]の北、[[赤水川]]の西にあたる広大な地域の伝統的な名で、[[闇の森]]と[[アンドゥイン]]の北部流域が含まれる。闇の森と[[リューンの湖]]の間の地域をロヴァニオンと呼び、[[ドルイニオン]]を除くリューンの湖そのものもロヴァニオンの一部だと考える場合もある。
[[シンダリン]]で''荒れ地の国''の意。[[霧ふり山脈]]の東、[[灰色山脈]]の南、[[カレナルゾン]]と[[モルドール]]の北、[[赤水川]]の西にあたる広大な地域の伝統的な名で、[[闇の森]]と[[アンドゥインの谷間]]の上流域が含まれる。闇の森と[[リューンの湖]]の間の地域をリョヴァニオンと呼び、[[ドルイニオン]]を除くリューンの湖そのものもリョヴァニオンの一部だと考える場合もある。

『[[unfinished index]]』によると「荒れ地の国」とは[[ホビット]]の言葉での名称で、この名では[[霧ふり山脈]]の西側(東[[エリアドール]])も含む場合が多かった(('Hobbit name for the lands beyond the Misty Mountains, [in] E[lvish] Rhóvannion, but often used to include the wild lands on the west side of the range, that is Eastern Eriador'))とされている([[荒地のくにのさかい]]も参照)。
『[[Guide to the Names in The Lord of the Rings]]』では、「荒れ地の国」は[[共通語]]の名と思われ、霧ふり山脈と[[早瀬川]]の間の地とされている(('It is supposed to be the Common Speech name of Rhovanion (on the map, not in the text), the lands east of the Misty Mountains (including Mirkwood) as far as the River Running. ))。

*** 諸勢力 [#people]

-[[北方の自由の民]]
--[[北国人]]
--[[エオセオド]]
--[[エーオセーオド]]
--[[森人]]
--[[ビヨルン一党]]
--[[谷間の国の人間]]
--[[湖の人]]

-[[ドワーフ]]([[長鬚族]])

-[[シルヴァン・エルフ]]
--[[闇の森のエルフ>森の王国]]
--[[闇の森のエルフ>闇の森#Realm]]
--[[ガラズリム]]

-[[大鷲]]

-[[オーク]]([[ゴブリン]])
-[[ワーグ]]
-[[蜘蛛]]
-[[龍]]

*** 地名 [#r0ddf3b5]

-[[霧ふり山脈]]
-[[ヒサエグリル(霧ふり山脈)>霧ふり山脈]]
--[[グンダバド]]
--[[ゴブリン町]]
--[[オオカミ広場]]
--[[ワシの巣]]

-[[アンドゥイン]]
--[[カーロック]]
--[[カーロックの渡し]]
--[[あやめ野]]
-[[アンドゥイン]]([[大河]])
--[[グレイリン]]
--[[長き源]]
--[[Rushdown]]
--[[カルロック]]
--[[カルロックの渡し]]
--[[渡り場>渡り場(古森街道)]]
--[[シーア・ニングロール(あやめ川)>あやめ川]]
--[[ケレブラント(銀筋川)>銀筋川]]
--[[白光川]]

-[[闇の森]]
--[[森の王国]]
-[[アンドゥインの谷間]]
--[[ビヨルンの家]]
--[[ロエグ・ニングロロン(あやめ野)>あやめ野]]
--[[ロスローリエン]]
--[[パルス・ケレブラント(ケレブラントの野)>ケレブラントの野]]

-[[タウア=エ=ンダイデロス(闇の森)>闇の森]]
--[[森の王国>闇の森#Realm]]
---[[エルフ王の岩屋]]
--[[森の川]]
--[[闇の森山脈]]
--[[エミン=ヌ=フイン(闇の森山脈)>闇の森山脈]]
--[[エルフ道]]
--[[古森街道]]
--[[魔の川]]
--[[ロスゴベル]]
--[[ドル・グルドゥア]]
--[[古森街道]]([[ドワーフ道]])
--[[リョスゴベル]]
--[[ドル・グルドゥル]]
--[[東入地]]

-[[森の川]]
--[[魔の川]]
--[[たての湖(沼地)]]

-[[たての湖]]
--[[エスガロス(湖の町)>エスガロス]]

-[[ケルドゥイン(早瀬川)>ケルドゥイン]]

-[[はなれ山]]
-[[エレボール(はなれ山)>エレボール]]
--[[山の下の王国>エレボール#Kingdom]]
--[[谷間の国]]
--[[からすが丘]]
--[[谷間の国]]
-[[スマウグの荒らし場]]
--[[スマウグの荒らし場]]

-[[くろがね連山]]
-[[カルネン]]
-[[カルネン(赤水川)>カルネン]]

-[[灰色山脈]]
-[[エレド・ミスリン(灰色山脈)>灰色山脈]]
--[[ヒースのかれ野]]

-[[茶色の国]]
-[[エミン・ムイル]]
-[[無人の国]]
--[[死者の沼地]]
-[[エミュン・ムイル]]
-[[死者の沼地]]
-[[無人の地]]

** 歴史 [#History]

[[星々の時代]]に[[大いなる旅]]を行く[[エルダール]]が[[霧ふり山脈]]を目前にした時、それを越えることを拒んだ一派が[[ナンドール]]だった。ナンドールは[[アンドゥイン]]に沿って南下しつつ周辺の森林に住み着いた。ナンドールの内、後に[[ベレリアンド]]へ渡った者達は[[緑のエルフ]]と呼ばれるようになったが、それに対しそのままロヴァニオンに留まり続けた者達は[[シルヴァン・エルフ(タワルワイス)>シルヴァン]]と呼ばれた。
やがて[[グンダバド]]で目覚めた[[長鬚族]]は[[カザド=ドゥーム]]に王国を築き、霧ふり山脈と[[灰色山脈]]に沿って広がっていった。かれらは東方で目覚めた[[ドワーフ]]の氏族と交流するため、ロヴァニオンの中央を貫く[[ドワーフ道>古森街道]]を築いた。
[[太陽の第一紀>第一紀]]以後、ロヴァニオンには西方へ向かった[[エダイン]]の分かれである[[北方の自由の民]]が広がり始める。さらに[[第二紀]]以後は、[[サンゴロドリム]]の崩壊を逃れた[[オーク]]や[[龍]]といった[[モルゴス]]配下の邪悪な者達がこの地方に隠れ潜んだ。
以後、ロヴァニオンは[[自由の民]]と[[サウロン]]との絶えざる係争の地となる。
[[星々の時代]]に[[大いなる旅]]を行く[[エルダール]]が[[霧ふり山脈]]を目前にした時、それを越えることを拒んだ一派が[[ナンドール]]だった。ナンドールは[[アンドゥイン]]に沿って南下しつつ周辺の森林に住み着いた。ナンドールの内、後に[[ベレリアンド]]へ到達した者達は[[緑のエルフ]]と呼ばれるようになったが、それに対しそのままリョヴァニオンに留まり続けた者達は[[シルヴァン・エルフ(タワルワイス)>シルヴァン・エルフ]]と呼ばれた。
やがて[[グンダバド]]で目覚めた[[長鬚族]]は[[カザド=ドゥーム]]に王国を築き、霧ふり山脈と[[灰色山脈]]に沿って広がっていった。かれらは東方で目覚めた[[ドワーフ]]の氏族と交流するため、リョヴァニオンの中央を貫く[[ドワーフ道>古森街道]]を築いた。
[[太陽の第一紀>第一紀]]以後、リョヴァニオンには西方へ向かった[[エダイン]]の分かれである[[北方の自由の民]]が広がり始める。さらに[[第二紀]]以後は、[[サンゴロドリム]]の崩壊を逃れた[[オーク]]や[[龍]]といった[[モルゴス]]配下の邪悪な者達がこの地方に隠れ潜んだ。
以後、リョヴァニオンは[[自由の民]]と[[サウロン]]との絶えざる係争の地となる。

[[第三紀]]1050年に復活したサウロンは、[[闇の森]]南部の[[ドル・グルドゥア]]に居を構えて[[死人占い師]]と呼ばれ、その影の下で邪悪な者達は再び活動を活発化した。
森に広がる影のために、[[シルヴァン・エルフ]]の[[森の王国]]は次第に北へと追いやられていった。[[霧ふり山脈]]には[[オーク]]が現れて[[ドワーフ]]を襲い、1980年には[[バルログ]]のために[[カザド=ドゥーム]]が滅びる。
かつてロヴァニオンの南東部には[[ゴンドール]]の同盟者である[[北国人]]の連合体があり、[[東方>リューン]]からの侵入する[[東夷]]を阻んでいたが、かれらは1636年より起こった[[悪疫]]のために壊滅的な打撃を受け、1851年より続く[[馬車族]]の侵入のために各地に追い散らされる。その一派は一時アンドゥインの谷間に定住したが、死人占い師の影を恐れて遥か北方に移住し[[エオセオド]]となった。
このため、ロヴァニオンと[[リューン]]の間の通行を妨げる者は何も無くなった。
[[第三紀]]1050年に復活したサウロンは、[[闇の森]]南部の[[ドル・グルドゥル]]に居を構えて[[死人占い師]]と呼ばれ、その影の下で邪悪な者達は再び活動を活発化した。
森に広がる影のために、[[シルヴァン・エルフ]]の[[闇の森の王国>闇の森#Realm]]は次第に北へと追いやられていった。[[霧ふり山脈]]には[[オーク]]が現れて[[ドワーフ]]を襲い、1980年には[[バルログ]]のために[[カザド=ドゥーム]]が滅びる。
かつてリョヴァニオンの南東部には[[ゴンドール]]の同盟者である[[北国人]]の連合体があり、[[東方>リューン]]からの侵入する[[東夷]]を阻んでいたが、かれらは1636年より起こった[[悪疫]]のために壊滅的な打撃を受け、1851年より続く[[馬車族]]の侵入のために各地に追い散らされる。その一派は一時[[アンドゥインの谷間]]に定住したが、[[ドル・グルドゥル]]の脅威と人口の増加を受けてアンドゥインの水源付近に移住し[[エーオセーオド]]となった。
このため、リョヴァニオンと[[リューン]]の間の通行を妨げる者は何も無くなった。

[[ドル・グルドゥア]]の力の強まりを危惧した[[ガンダルフ]]の働きにより、[[サウロン]]は一時東へ逃れ、2063年から2460年にかけて[[警戒的平和]]がもたらされた。だが結局、サウロンはさらに力を増してドル・グルドゥアに戻る。
防ぎ手のいないロヴァニオンの南東部はドル・グルドゥアの支配下にある[[バルホス族]]に占拠されるようになり、この時バルホスとドル・グルドゥアの脅威のために[[アンドゥイン]]東岸はほとんど無人となった。2510年の[[ケレブラントの野の戦い]]によってバルホスは駆逐され、[[エオセオド]]は[[カレナルゾン]]に移住して[[ロヒアリム]]となった。
しかしドル・グルドゥアの力が取り除かれることはなく、[[霧ふり山脈]]に巣食う[[オーク]]は山道を掌握するとともに周辺地域への襲撃を繰り返し、また[[灰色山脈]]で育った[[龍]]達は[[ドワーフ]]を襲い、2770年には黄金龍[[スマウグ]]によって[[エレボール]]と[[谷間の国]]が滅ぼされる。[[闇の森]]は危険な場所となり、[[古森街道]]は荒廃してオークの他には使う者がなかった。
こうしてロヴァニオンの[[自由の民]]は分断され、消耗していった。
[[ドル・グルドゥル]]の力の強まりを危惧した[[ガンダルフ]]の働きにより、[[サウロン]]は一時東へ逃れ、2063年から2460年にかけて[[警戒的平和]]がもたらされた。だが結局、サウロンはさらに力を増してドル・グルドゥルに戻る。
防ぎ手のいないリョヴァニオンの南東部はドル・グルドゥルの支配下にある[[バルホス族]]に占拠されるようになり、この時バルホスとドル・グルドゥルの脅威のために[[アンドゥイン]]東岸はほとんど無人となった。2510年の[[ケレブラントの野の戦い]]によってバルホスは駆逐され、[[エーオセーオド]]は[[カレナルゾン]]に移住して[[ロヒルリム]]となった。
しかしドル・グルドゥルの力が取り除かれることはなく、[[霧ふり山脈]]に巣食う[[オーク]]は山道を掌握するとともに周辺地域への襲撃を繰り返し、また[[灰色山脈]]で育った[[龍]]達は[[ドワーフ]]を襲い、2770年には[[スマウグ]]によって[[エレボール]]の[[山の下の王国>エレボール#Kingdom]]と[[谷間の国]]が滅ぼされる。[[闇の森]]は危険な場所となり、[[古森街道]]は荒廃してオークの他には使う者がなかった。
こうしてリョヴァニオンの[[自由の民]]は分断され、消耗していった。

2941年、事態を重く見た[[ガンダルフ]]の働きかけにより、[[五軍の合戦]]および[[白の会議]]によるドル・グルドゥアへの攻撃がなされる。
これにより、[[スマウグ]]が倒され、霧ふり山脈のオークもほとんどが滅ぼされた。[[ビヨルン一党]]、[[森の王国]]のエルフ、[[谷間の国の人間]]、[[エレボール]]のドワーフは連帯し、ロヴァニオン北方の交通の安全が実現した。
サウロンはドル・グルドゥアの要塞を捨てて逃亡し、再び平和が訪れるはずだった。
2941年、事態を重く見た[[ガンダルフ]]の働きかけにより、[[五軍の合戦]]および[[白の会議]]によるドル・グルドゥルへの攻撃がなされる。
これにより、[[スマウグ]]が倒され、霧ふり山脈のオークもほとんどが滅ぼされた。[[ビヨルン一党]]、[[闇の森の王国>闇の森#Realm]]のエルフ、[[谷間の国の人間]]、[[山の下の王国>エレボール#Kingdom]]のドワーフは連帯し、リョヴァニオン北方の交通の安全が実現した。
サウロンはドル・グルドゥルの要塞を捨てて逃亡し、再び平和が訪れるはずだった。

しかし、その逃亡は見せかけのものであり、2951年にサウロンは[[モルドール]]で公然と名乗りを上げ、[[ナズグール]]を派遣してドル・グルドゥアを再占領する。モルドールの前哨地となったドル・グルドゥアの下、霧ふり山脈では再びオークが増え、[[東夷]]の脅威が再びロヴァニオンへ迫っていった。
[[指輪戦争]]によってサウロンが敗北したことで、ようやくドル・グルドゥアは破壊され、その影も取り除かれた。
しかし、その逃亡は見せかけのものであり、2951年にサウロンは[[モルドール]]で公然と名乗りを上げ、[[ナズグール]]を派遣してドル・グルドゥルを再占領する。モルドールの前哨地となったドル・グルドゥルの下、霧ふり山脈では再びオークが増え、[[東夷]]の脅威が再びリョヴァニオンへ迫っていった。
[[指輪戦争]]によってサウロンが敗北したことで、ようやくドル・グルドゥルは破壊され、その影も取り除かれた。

*** ロヴァニオン王家 [#Kingdom]
*** リョヴァニオン王家 [#Kingdom]

[[エルダカール>エルダカール(ヴァラカールの息子)]](「ロヴァニオンの王」[[ヴィドゥガヴィア]]の娘[[ヴィドゥマヴィ]]と、[[ゴンドール]]王[[ヴァラカール]]との間の子)の親類から出た[[北国人]]による王家。かつては[[闇の森]]の先におり、[[第三紀]]1851から約100年間にわたる[[馬車族]]の侵入前には、[[アンドゥイン]]の中流の平原を中心に多数の人々が住んでいて、[[ゴンドール]]とも友好的な関係にあった。彼らは第三紀1975年の[[魔王]]と[[アングマール]]の敗北を耳にすると、[[霧ふり山脈]]の東にいたアングマールの残党を追い払った。だがその後、[[オーク]]や[[ドル・グルドゥア]]の勢力の増加により、ロヴァニオンの人口は大幅に減少した。
やがて第三紀2510年、ロヴァニオン王家の末裔であるという[[北国人]]の[[エオセオド]]王家が、[[エオル>エオル(レオドの息子)]]に率いられて[[ゴンドール]]を救うため[[ケレブラントの野の戦い]]に参加。その謝礼として[[カレナルゾン]]の地を与えられ、そこに移住して[[ローハン(マーク)>ローハン]]を建国した。
[[エルダカール>エルダカール(ヴァラカールの息子)]](「リョヴァニオンの王」[[ヴィドゥガヴィア]]の娘[[ヴィドゥマヴィ]]と、[[ゴンドール]]王[[ヴァラカール]]との間の子)の親類から出た[[北国人]]による王家。かつては[[闇の森]]の先におり、[[第三紀]]1851から約100年間にわたる[[馬車族]]の侵入前には、[[アンドゥインの谷間]]に多数の人々が住んでいて、[[ゴンドール]]とも友好的な関係にあった。彼らは第三紀1975年の[[魔王]]と[[アングマール]]の敗北を耳にすると、[[霧ふり山脈]]の東にいたアングマールの残党を追い払った。だがその後、[[オーク]]や[[ドル・グルドゥル]]の勢力の増加により、リョヴァニオンの人口は大幅に減少した。
やがて第三紀2510年、リョヴァニオン王家の末裔であるという[[北国人]]の[[エーオセーオド]]王家が、[[エオル>エオル(レオドの息子)]]に率いられて[[ゴンドール]]を救うため[[ケレブラントの野の戦い]]に参加。その謝礼として[[カレナルゾン]]の地を与えられ、そこに移住して[[ローハン(マーク)>ローハン]]を建国した。

*** エレボールの山の下の王国と、谷間の国 [#Erebor]

[[バルログ]]によって[[モリア]]を追われた[[スライン一世]]ら[[ドワーフ]]によって、[[第三紀]]1999年に[[エレボール]]の山の下の王国が築かれ、数々の財宝を生み出す。またエレボールの麓には、[[人間]]による[[谷間の国]]が築かれ、交易によって共に栄えた。
[[バルログ]]によって[[モリア]]を追われた[[スラーイン一世]]ら[[ドワーフ]]によって、[[第三紀]]1999年に[[エレボール]]の[[山の下の王国>エレボール#Kingdom]]が築かれ、数々の財宝を生み出す。またエレボールの麓には、[[人間]]による[[谷間の国]]が築かれ、交易によって共に栄えた。
だが第三紀2770年の[[スマウグ]]の襲来により両国は滅ぼされ、エレボールのドワーフは四散。[[谷間の国の人間]]も[[エスガロス]]などに逃れた。
2941年、[[トーリン二世(オーケンシールド)>トーリン二世]]は[[ガンダルフ]]が立てた計画に従い、エレボールを奪還するための旅を行う(『[[ホビットの冒険]]』)。その結果スマウグは滅び、また[[五軍の合戦]]が発生したが、山の下の王国と谷間の国は再建された。
2941年、[[ソーリン二世(オーケンシールド)>ソーリン二世]]は[[ガンダルフ]]が立てた計画に従い、エレボールを奪還するための旅を行う(『[[ホビットの冒険]]』)。その結果スマウグは滅び、また[[五軍の合戦]]が発生したが、山の下の王国と谷間の国は再建された。

*** 闇の森とロスローリエンのエルフ [#h1ccf443]

[[闇の森]]と[[ロスローリエン]]には、それぞれ[[シルヴァン・エルフ>シルヴァン]]が住まっていたが、双方とも次第に[[ドル・グルドゥア]]の脅威にさらされることになる。特にロスローリエンのエルフは、[[モリア]]に現れた[[バルログ]]の影響もあって、[[アマン]]へと去って行くものが増えた。
闇の森のエルフは、[[シンダール]]である[[オロフェア]]、[[スランドゥイル]]の統治下にあり、[[エスガロス]]や[[ドルイニオン]]と交易を行うなど、ロヴァニオン北東部の[[人間]]には比較的よく知られていた([[森の王国]])。
一方でロスローリエンのエルフ([[ガラズリム]])は[[アムディーア]]と[[アムロス]]、その後は[[ケレボルン]]と[[ガラドリエル]]というシンダール(ガラドリエルは[[ノルドール]])の統治下にあった。ロスローリエンは、[[ローハン]]や[[ゴンドール]]の人間からは「迷い込んだら二度と戻ってこられない森」という、神秘的で危険なイメージに捕らえられ、外部との交流はほとんどなく、閉ざされ秘められた地となっていた。
[[指輪戦争]]によってドル・グルドゥアが破壊されると、闇の森は「緑葉の森」を意味するエリン・ラスガレンと改名され、北部はスランドゥイルの領土に、南部は東ローリエンとしてケレボルンの領土に、中部は[[ビヨルン一党]]と[[森人]]の土地として分割された。スランドゥイルの民は[[第四紀]]に入っても落ち着いて暮らしていたが、ロスローリエンの民は、ガラドリエルが[[アマン]]へ去り、その後ケレボルンも[[裂け谷]]へ移った後は、わずかな者しか残らなかった。
[[闇の森]]と[[ロスローリエン]]には、それぞれ[[シルヴァン・エルフ]]が住まっていたが、双方とも次第に[[ドル・グルドゥル]]の脅威にさらされることになる。特にロスローリエンのエルフは、[[モリア]]に現れた[[バルログ]]の影響もあって、[[アマン]]へと去って行くものが増えた。
闇の森のエルフは、[[シンダール]]である[[オロフェル]]、[[スランドゥイル]]の統治下にあり、[[エスガロス]]や[[ドルイニオン]]と交易を行うなど、リョヴァニオン北東部の[[人間]]には比較的よく知られていた([[森の王国>闇の森#Realm]])。
一方でロスローリエンのエルフ([[ガラズリム]])は[[アムディール]]と[[アムロス]]、その後は[[ケレボルン]]と[[ガラドリエル]]というシンダール(ガラドリエルは[[ノルドール]])の統治下にあった。ロスローリエンは、[[ローハン]]や[[ゴンドール]]の人間からは「迷い込んだら二度と戻ってこられない森」という、神秘的で危険なイメージに捕らえられ、外部との交流はほとんどなく、閉ざされ秘められた地となっていた。
[[指輪戦争]]によってドル・グルドゥルが破壊されると、闇の森は「緑葉の森」を意味するエリン・ラスガレンと改名され、北部はスランドゥイルの領土に、南部は東ローリエンとしてケレボルンの領土に、中部は[[ビヨルン一党]]と[[森人]]の土地として分割された。スランドゥイルの民は[[第四紀]]に入っても落ち着いて暮らしていたが、ロスローリエンの民は、ガラドリエルが[[アマン]]へ去り、その後ケレボルンも[[裂け谷]]へ移った後は、わずかな者しか残らなかった。

** [[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#ICE]

***地名 [#wee92c55]

北国人の国があった森の東側の平原を初め、独自の地名が多数存在する。その他、原作で[[西方語]]の名前で触れられた土地の一部にも[[シンダール語]]による名前が付けられている。
北国人の国があった森の東側の平原を初め、独自の地名が多数存在する。その他、原作で[[西方語]]の名前で触れられた土地の一部にも[[シンダリン]]による名前が付けられている。

-灰色山脈
--キリス・ミスリム(Cirith Mithlim)
--キリス・ヒムニノンド(Cirith Himninond)
--タラス・オイオヘルカ(Talath Oiohelka)
--メン・ミスリム(Men Mithlim)
--メン・リューネン(Men Rhunen)
--キリス・フェアディン(Cirith Feadin )
--バル・リスリン

-闇の森
--カラス・アムラス(Caras Amrath)
--アラドフリンド(Aradhrynd,エルフ王の岩屋)
--エミン・サング(Emyn Thang)
--エミネン(Emynen)
--エミン=ヌ=フイン(Emyn-nu-Fuin)
--コル=アンガララドゥ(Cor-Angalaladh)
--森人の町(Woodmen Town)

-北国人の国
--メン・ケルドゥイン(Men Celduin)
--メン=イ=ア(Men-i-A)
--アウル・エスガルバール(Aur Esgarbar)
---ビュハル=ウィドゥ(Buhr-Widu)
--東入地
---ビュハル=アイリラ(Buhr-Ailyra)
--[[タラス・ハルロク]](Talath Harroch)
---ストレイホルド(Strayhold)

-アンネン(Annen,たての湖)

-アエリナーン(Aelinann,たての沼地)

-ケルドゥイン
--ロンダロス(Londaroth)
--イアフ・ケルドゥイン(Iach Celduin)

-アンドゥイン
--シル・ニングロール(Sir Ninglor)

-ロエグ・ニングロレン(Loeg Ningloren,あやめ野)

-ドル・フィルネン(茶色の国)

** コメント [#Comment]

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