#author("2017-04-15T22:18:46+09:00","","")
#author("2022-08-31T02:30:31+09:00;2021-02-23T14:40:12+09:00","","")
* バーリマン・バタバー [#i99efb8d]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Barliman Butterbur|
|~その他の呼び名|大麦じいさん(old Barley)|
|~スペル|Barliman Butterbur((『[[Guide to the Names in The Lord of the Rings]]』によると、Barlimanは大麦(barley)と男(man)をあわせて綴りを少し変えたもので、宿屋の主人やエール醸造者に相応しい名前としている。Butterburは西洋蕗(Petasites vulgaris)のこと。))|
|~その他の呼び名|&ruby(バーリマン){大麦};じいさん(old Barley)、バーリマン(Barley)|
|~種族|[[人間]]|
|~性別|男|
|~生没年|不明|
|~生没年|[[第三紀]]末~[[第四紀]]|

** 解説 [#Explanation]

[[ブリー村]]の古旅籠である[[躍る小馬亭]]の亭主。彼の家系は記録にも残らないほど昔から代々この宿屋を経営してきたという。
名のBarlimanは、大麦(barley)と男(man)をあわせて綴りを少し変えたもので、姓のButterburは蕗を表す。そのため大麦じいさんとも呼ばれる。
以前からの[[ガンダルフ]]の友人で、[[トム・ボンバディル]]とも交友があるようである。人当たりが良くおしゃべりで、[[ブリー郷]]の住人としては高い眼力を持っているが、日々の雑事にせわしなく忘れっぽい。
以前からの[[ガンダルフ]]の友人で、[[トム・ボンバディル]]とも交友があるらしい。人当たりが良くおしゃべりで、(ガンダルフによると)[[ブリー郷]]の住人としては高い眼力を持っているが、日々の雑事にせわしなく忘れっぽい。

>フロドはどんどん中にはいって行って、危うくはげ頭であから顔の背の低い肥った男にぶつかりそうになりました。かれは白いエプロンをつけ、なみなみとビールのはいったジョッキを満載した盆を持って、部屋から部屋へ忙しそうに走り回っていました。 … &br;「へい、よくおつきで、小せえ旦那がた!」かれはそういって体を屈めました。「ご用を承りますで。」&br;「四人泊まりたいのです。それからできれば小馬を五頭厩につないでもらいたいのだが。あなたがバタバーさんですか?」&br;「さいでごぜえます! バーリマンちうのが名前でして。バーリマン・バタバーになんなりとご用命くだせえまし!」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]]』「九 躍る小馬亭で」))
>フロドはどんどん中にはいって行って、危うくはげ頭であから顔の背の低い肥った男にぶつかりそうになりました。かれは白いエプロンをつけ、なみなみとビールのはいったジョッキを満載した盆を持って、部屋から部屋へ忙しそうに走り回っていました。 ((『[[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「躍る小馬亭で」))

バタバーは[[大いなる年]](3018年)の6月に、宿を訪れたガンダルフから[[ホビット庄]]の[[フロド・バギンズ]]に宛てた至急の手紙を預かる。だが雑事にせわしないバタバーはフロドに手紙を送ることをすっかり忘れてしまい、結局手紙は9月になって、フロドら一行が[[躍る小馬亭]]に立ち寄った時に直接手渡された。
この失態に困り果てたバタバーはできる限りフロド達の手助けをすることを約束し、フロドの本名を秘密にして、また宿の者と夜番の警備をすることを申し出た。宿が[[黒の乗手]]に襲撃された上、厩につないでいた客達の[[馬]]がすべて逃がされてしまった後も、彼はフロド達のために大枚をはたいて[[小馬]]の[[ビル]]を購入してくれている。
バーリマンは[[大いなる年]]([[第三紀]]3018年)の[[ライズ]]に、ガンダルフから[[フロド・バギンズ]]に宛てた至急の手紙を預かる。だが雑事にせわしない彼はフロドに手紙を送ることをすっかり忘れてしまい、結局手紙は9月29日の夜になって、フロドら一行が小馬亭に立ち寄った時に直接手渡された。この失態に困り果てたバーリマンはできる限りフロド達の手助けをすることを約束。
翌30日に宿が[[黒の乗手>ナズグール]]に襲撃され、厩につないでいた客の馬がすべて逃がされてしまうと、バーリマンはその弁償に奔走するはめになる。フロド達のためには、[[しだ家のビル]]から[[小馬のビル>ビル]]を相場の三倍の銀貨12枚で購入してくれた。
バーリマンは[[馳夫]]([[アラゴルン二世]])のことを信用していなかったが、彼がフロド達と共に旅立つのを見届ける。30日の夜に手紙の失態に怒ったガンダルフが小馬亭にやってくると、恐縮したバーリマンは馳夫がフロド達と同行していることを口走り、そうとは知らずガンダルフを大いに安心させる。そのため一転して喜んだガンダルフから、小馬亭のビールが7年間とびきり上等に出来上がる魔法をかけると請け負われた。

また、バタバー自身は[[馳夫]]のことを快く思っていなかったが、彼がフロド一行と共に旅立ったのを見届けていた。手紙の失態に怒った[[ガンダルフ]]が宿を訪れた際には、恐縮したバタバーはついその事を口走り、そうとは知らずガンダルフを大いに安心させる。そのため一転して喜んだガンダルフから、小馬亭のビールが七年間とびきり上等に出来上がる魔法をかけようと請け負われた。
3019年10月28日に旅から帰ってきたフロド達とガンダルフが再び小馬亭に立ち寄った時には、バーリマンは相変わらずの早口と親切さで彼らを出迎え、しばらく物騒になっていたブリー郷の状況を嘆きつつ語った。一方、フロド達からは彼らの旅のことや[[指輪戦争]]のことを聞かされたが、その内容は彼の想像力の限界を超えており、わけても馳夫が王になったことはすぐには飲み込めないほど彼を仰天させた。

翌3019年にガンダルフとフロド達が[[ゴンドール]]から[[ホビット庄]]へ帰還する途中、再び[[躍る小馬亭]]に立ち寄った時には、バーリマンは相変わらずの早口と親切さで彼らを出迎え、しばらく物騒になっていた[[ブリー郷]]の状況を嘆いて語った。その時にフロド達から、彼らの旅のことを聞かせたが、その内容はバタバーの想像力の限界を超えており、馳夫が[[王>アラゴルン二世]]になったということも最後にはっきり言われてやっと理解し、仰天している。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

|~俳優|[[デビッド・ウェスリー]]|
|~日本語吹き替え|[[緒方賢一]]|

[[フロド>フロド・バギンズ]]達が[[躍る小馬亭]]を訪れた時に彼らを出迎えるシーンと、集会所で[[ストライダー]]のことをフロドに教えるシーン、[[黒の乗手>ナズグール]]が宿に侵入するシーンでわずかに登場するのみ。
[[フロド>フロド・バギンズ]]達が[[躍る小馬亭]]を訪れた時に彼らを出迎えるシーンと、[[ストライダー>馳夫]]のことをフロドに教えるシーン、[[黒の乗手>ナズグール]]が宿に侵入するシーンでわずかに登場するのみ。

*** 画像 [#w7aed6f0]

&ref(0775.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』におけるバーリマン・バタバー);

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

父親とされる人物が[[躍る小馬亭]]の亭主として登場している。同時に登場している、母親とされるベッツィ・バタバー(Betsy Butterbur)は、[[ピーター・ジャクソン]]の娘がカメオ出演で演じている。
第二部『竜に奪われた王国』の、[[ソーリン・オーケンシールド>ソーリン二世]]と[[ガンダルフ]]が[[躍る小馬亭]]にて出会った時の回想シーンで、父親とされる人物(Butterbur Snr)が躍る小馬亭の亭主として登場している(演じるのはRichard Whiteside)。同時に登場する、母親とされるベッツィ・バタバー(Betsy Butterbur)は、[[ピーター・ジャクソン]]の娘Katie Jacksonがカメオ出演で演じている。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

&ref(ScreenShot00570.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるバタバー);

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