* グロールフィンデル [#na8ce2ba]
** 概要 [#j28b5412]
#author("2022-10-23T23:52:59+09:00;2022-03-31T23:48:25+09:00","","")
* グロルフィンデル [#na8ce2ba]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|人名|
|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Glorfindel|
|~その他の呼び名||
|~異訳|グロールフィンデル|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|不明|
|~親||
|~兄弟||
|~配偶者||
|~子||

** 解説 [#g757bef9]
** 解説 [#Explanation]

名は[[シンダール語]]で「金髪」の意。[[裂け谷]]の[[エルフ]]の一人で、[[第三紀]]3018年の[[大いなる年]]に、裂け谷から[[フロド・バギンズ]]達を捜索するために派遣された者の中の一人。グロールフィンデルは[[果野橋]]を監視していた[[ナズグール]]を追い払ったあとフロド、アラゴルンたちと合流。自分の馬([[アスファロス]])にフロドを乗せ、彼らが[[ブルイネン]]の浅瀬に行くまで同行した。
名は[[シンダリン]]で「金髪(Golden-haired)」の意。[[裂け谷]]の[[上のエルフ]]の一人。

それより1000年ほど前の[[第三紀]]1975年、[[北方王国]]と[[アングマール]]国との戦いの折にも、グロールフィンデルは裂け谷からの援軍として[[魔王]]に立ち向かっていっている。魔王([[ナズグール]]の首領)が「かれは[[人間]]の男の手では討たれぬだろう(not by the hand of man will he fall)」という予言をしたのは彼である。
>グロルフィンデルは背が高く、体は真っ直で、髪は輝く金髪、顔は美しく若々しく恐れを知らず、喜びに満ちていました。目もとは晴れやかながら鋭い光をたたえ、声はまるで楽の音のよう。額には知恵が宿り、手には力がひめられていました。((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「数々の出会い」))

*** [[第一紀]]のグロールフィンデル [#if59371a]
グロルフィンデルは、[[第三紀]]3018年の[[大いなる年]]に、[[ナズグール]]に追われている[[フロド・バギンズ]]達を救援するために裂け谷から派遣された者の一人だった。
彼は[[果野橋]]を監視していたナズグールを追い払い、そこに安全の印として[[緑柱石]]を残した。そのためフロドと[[アラゴルン>アラゴルン二世]]達は無事に橋を渡ることに成功し、その後グロルフィンデルに出会う。グロルフィンデルはフロドの負った[[モルグルの刃]]の傷を癒やすことはできなかったが、しかし可能な限りの手当を施し、フロドはわずかに傷の影響が改善したのを感じている。
しかし九人のナズグールが一団となって襲いかかってくるとさしものグロルフィンデルでも正面から抗しきることはできず、自分の馬[[アスファロス]]にフロドを乗せて[[ブルイネンの浅瀬]]まで逃げ切るよう命じて送り出した。そして残った一行に松明を持たせて後を追い、岸に残っていたナズグールを増水した[[ブルイネン]]に追い落とすことに成功した。
この時、半ば幽界に身をおいていたフロドはグロルフィンデルが'''白い光を放って輝く姿'''となって現れるのを目撃しており、後に[[ガンダルフ]]は'''かつて[[浄福の国>アマン]]に住まったことのある者は、同時に二つの世界に生きておって、見えるものにも見えないものにも抗し得る大いなる力を持っている'''((同上 フロドが目覚めた直後))と述べている。

[[第一紀]]の[[ゴンドリン]]の大将の名としてもグロールフィンデルが登場する(金華家(House of the Golden Flower)の宗主、黄色い髪のグロールフィンデルと言われる)。[[ニアナイス・アルノイディアド]]では[[エクセリオン]]と共に[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]を守りつつ戦ってゴンドリンに撤退した。その後ゴンドリンが[[モルゴス]]軍によって急襲された時、グロールフィンデルはゴンドリンを脱出する[[トゥオル]]ら一行と行動を共にする。だが[[キリス・ソロナス]]で[[バルログ]]と戦って相打ちとなり、谷底に落ちた。グロールフィンデルの亡骸は[[ソロンドール]]によって運び上げられ、キリス・ソロナスの山道の傍らの塚に埋められた。
[[エルロンドの会議]]にも参加しており、[[一つの指輪]]を処遇すべき途は[[大海]]のかなたへ送るか、あるいは破壊するかしかないと提言した。

一説([[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の試案の一つ)によると、彼と[[裂け谷]]のグロールフィンデルは同一人物で、キリス・ソロナスで死んだ後、[[マンドスの館]]から復活して[[中つ国]]に舞い戻ったとなっている。だがその理由については不明。
[[サウロン]]が滅ぼされ、[[アラゴルン>アラゴルン二世]]がエレッサール王として戴冠した後、[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]でエレッサール王と[[アルウェン]]の結婚式が執り行われることになった時には、[[エルロンド]]らと共にミナス・ティリスを訪問している。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#fd31640b]
*** 魔王についての予言 [#m2bc70e9]

[[ラルフ・バクシ]]版だと[[レゴラス]]、[[ピーター・ジャクソン]]版だと[[アルウェン]]に出番を奪われている。
『[[追補編>指輪物語/追補編]]』によると[[指輪戦争]]より1000年ほど前の[[フォルンオストの合戦]]([[第三紀]]1975年)の折にも、グロルフィンデルは[[裂け谷]]からの援軍として派遣され、[[魔王]]を退散させている。
この時魔王の後を追おうとする[[エアルヌル]]を留め、魔王について'''かれは[[人間]]の男の手では討たれぬだろう(not by the hand of man will he fall)'''と予言したのが、他ならぬグロルフィンデルであった(この予言は[[ペレンノール野の合戦]]で成就することになる。詳細は[[魔王の項目>魔王#prophecy]]を参照)。

** コメント [#w24363c4]
*** [[第一紀]]のグロルフィンデル [#if59371a]

- ノルドール族なのに何で金髪なんだろう…?
- ↑の同一人物説をとる場合、自分より遥かに年下であるエルロンドに仕える事に抵抗は無かったのか疑問に思います。 -- 斐水
- トゥアゴン-(イドリル)-エアレンディル-エルロンド、と考えれば、いわば「主筋の若君」に使える譜第の侍大将、といった感じだったのかもしれません。 -- カイト
- エルフ諸王家の血を一身に集め、(第三紀では中つ国の主導権を持つ)人間の諸王家の血も持ち、マイアの子孫でもあるエルロンドは家格が別格ですからね。
出戻り組というのもありますが。もしかしたら中つ国で勢力を失ったエルフの後見役とかで戻ったのかも。
- 彼が金髪だったのは、ガラドリエルが金髪だったのと同じく、彼の血にヴァンヤール族の血が混ざっていたためではなかろうか。んで、珍しいから「グロールフィンデル(金髪)」という名前がついたのだろう。 -- カイト
- 映画版に出て欲しかった・・・。で、ブルイネンの浅瀬で「あの魔王が人間の男に倒されることはないだろう」とかアラゴルンにつぶやいたりすれば伏線になると思うんだけどなあ・・・。 -- トミー
- 彼はシルマリルに出ているのでしょうか・・。あぁなんていうか・・映画で出番をアルウェンとられたなんて・・ -- ジョン
- 馬もアルウェンにとられてませんでしたか?
「ノロ・リム、ノロ・リム、アスファロス!」って、PJ版映画でアルウェンが言ってた気がしてならないのですが、聞き間違いでしょうか…。
- ↑確かに言っていました。公式の解説本によるとノロ・リムは速く走れといういみだそうな。アスファロス、急かされてたんですね -- 梨杏
- 彼が予言をすると大抵本当になるのである意味一番迷惑なエルフなのかもしれない
- 戦うアルウェンはなかったことに。あれは黒髪のグロールフィンデルなのです。多分。 --  &new{2007-09-09 (日) 04:26:01};
- ↑女装した上にアルウェンの声を真似ていた戸とは。グロールフィンデル恐るべし(笑) --  &new{2007-09-09 (日) 13:40:37};
- 金華公という表記を目にすることがあるが、どうやら二次創作における呼び名らしい。一次資料には出てこない。 -- 05 &new{2007-10-15 (月) 01:16:37};
- マンドス出戻りだとして、肉体はどのようにして調達(笑)されたのだろう。再成長だとすれば見た目が違ってしまうし、しかし塚から出てくるのでは三流ホラー小説だし… -- 05 &new{2007-10-15 (月) 01:20:45};
- やっぱりトールキンの世界観では、彼岸から此岸への移行はその存在が内包している「力」を著しく減衰させるんでしょうね。マイアたちもそうだし。もし復活してもゴンドリン時代のパワー持ってたらナズグルの魔王やモリアのバルログとタメ張れるでしょう --  &new{2007-10-17 (水) 23:32:01};
- バルログと相討ちとはガンダルフクラスの実力の持ち主なのでしょうな。映画で観たかったよ。 -- ろん &new{2008-03-16 (日) 22:59:19};
- アスファロスの意味って花でしょう?馬に結構かわいい名前つけてますね。 --  &new{2009-03-04 (水) 21:02:28};
[[第一紀]]の[[ゴンドリン]]の大将の名としてもグロルフィンデルが登場しており、『[[シルマリルの物語]]』では「ゴンドリンの金華家の宗主、黄色い髪のグロルフィンデル」と述べられている。
[[ニルナエス・アルノエディアド]]では[[エクセリオン]]と共に[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]を守りつつ戦って、ゴンドリンに撤退した。
ゴンドリンが[[モルゴス]]軍の攻撃によって陥落した際、グロルフィンデルはゴンドリンを脱出する[[トゥオル]]ら一行と行動を共にするが、[[キリス・ソロナス]]で[[バルログ]]と戦って相討ちとなり、谷底へ落ちた。グロルフィンデルの亡骸は[[ソロンドール]]によって運び上げられ、一行によりキリス・ソロナスの山道の傍らに作られた石の塚に埋められた。その後この塚には緑の芝草が生え、黄色い花々が咲いた。

#pcomment_nospam(,6,,,,,reply)
一説([[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の試案の一つ)によると、彼と[[裂け谷]]のグロルフィンデルは同一人物で、キリス・ソロナスで死んだ後、[[マンドスの館]]から復活して[[中つ国]]に舞い戻ったとなっている。彼が[[ナズグール]]に対抗できる大きな力を持つのもそのためであるといい、中つ国の[[エルフ]]を援助する任を帯びて[[第三紀]]1000年頃、[[イスタリ]]と共に中つ国へやってきた。[[アマン]]で彼は[[オローリン>ガンダルフ]](中つ国における[[ガンダルフ]])の友となり、その親愛の情は中つ国に来てからも続いていたとある。

** 備考 [#x36117d5]

映像作品では登場しない。[[ラルフ・バクシ]]監督作品『[[ロード・オブ・ザ・リング 指輪物語]]』では[[レゴラス]]、[[ピーター・ジャクソン]]版監督作品『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』では[[アルウェン]]が代わりの役回りで登場する。

一方、映画『[[ホビット 思いがけない冒険>ホビット(映画)]]』では、[[エルロンド]]が率いていた[[オーク]]の討伐隊の中に、兜を被っていない金髪の[[エルフ]]がいるのが確認できる(下画像左)。これがグロルフィンデルであると明言はされていないが、一部のファンの間やメディア上では彼ではないかと言われている。

物語本編で割愛されることが多い分、映画の世界観を土台にしたゲームに登場する機会が多く、『[[LEGO The Lord of The Rings]]』(画像2枚目)『[[The Lord of the Rings Strategy Battle Game]]』(3、4枚目)、『[[The Lord of the Rings Trading Card Game]]』(6、7枚目)、に登場している。

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** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

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** コメント [#Comment]

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