* ロヒアリム [#f712c1fa]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Rohirrim|
|~異訳|ロヒリム|
|~その他の呼び名|エオルの家の子(Eorlingas)、エオセオド(Éothéod)、[[藁頭]](Strawheads)、白肌(Whiteskins)(([[アイゼンガルド]]の[[ウルク=ハイ]]が用いた蔑称))|

** 解説 [#Explanation]

[[ゴンドール]]の言葉で、「[[馬]]の司」の意。[[ローハン]]の[[人間]]を、[[ゴンドール]]人が呼んだ言葉。ロヒアリム自身は自らを「[[エオル>エオル(レオドの息子)]]の家の子(エオリンガス)」と呼んだ。

ロヒアリムは[[北国人]]を祖先とする民族で、元来は[[アンドゥイン]]上流域に住んでおり、その頃は[[エオセオド]]の名で知られていた。だが[[第三紀]]2510年に、エオルの軍勢が[[ゴンドール]]を救出したことの謝礼として、エオセオドはゴンドールより[[カレナルゾン]]の土地を割譲され、そこに移り住む。以後ゴンドール人によって、エオセオドはロヒアリムと呼ばれるようになった。
ロヒアリムは元々文字を持たない民族であったが、カレナルゾンに移住後、[[ゴンドール]]の人間から文字を学ぶ。ロヒアリムの元来の言語は[[ローハン語]]だが、ほとんどのロヒアリムは[[西方語]]も解し、[[自由の民]]のしきたりとして、第三紀末には西方語を主流にして会話するようになっていた。一方、人名や地名やなどの固有名詞にはローハン語を使い続けた。
ロヒアリムは[[ドゥーネダイン]]の血を受け継いでいないため、ゴンドール人より寿命は短い。色白で金髪が特徴であり、幼い頃から[[馬]]に親しんで生活するため、高い騎乗の技能を持つ。

>「わたしはかれらと&ruby(つきあ){交際};ったことがある。」と、[[アラゴルン>アラゴルン二世]]が答えました。「かれらは誇り高く意地っ張りだが、心中は誠実で、思うことも行うことも高潔だ。大胆ではあるが残忍ではない。賢明ではあるが学問はない。本を書くことはせぬが、[[暗黒時代]]以前の人間の子らの流儀に従って、たくさんの歌を作って歌う。だが最近この地に、どういうことが起こったのか、わたしは知らぬ。また、裏切り者の[[サルマン]]と[[サウロン]]の脅威に挟まれて、ロヒアリムがどのような考えでいるのかも知らぬ。かれらは久しく[[ゴンドール]]国人の盟友であった。といってもかれらは互いに同族ではないのだが。[[青年王エオル>エオル(レオドの息子)]]が北の国からロヒアリムを率いて来たのは、もう忘却のかなたにある速い昔のことであり、かれらはむしろ[[谷間の国]]の[[バルドの一族>バルドの一党]]、そしてまた、[[闇の森]]の[[ビヨルンの一族>ビヨルン一党]]と血のつながりを持っているといえる。それらの一族の中には今でもローハンの騎士たちと同じように背が高く色の白い人間たちが大勢見られるかもしれぬ。少なくともロヒアリムは[[オーク]]どもを愛しはすまい。」((『[[指輪物語]] [[二つの塔]]』二 ローハンの騎士たち [[アラゴルン>アラゴルン二世]]のセリフ))

*** ロヒアリムの一覧 [#ja8d5289]

ロヒアリム歴代の王については[[ローハン>ローハン#king]]の項目も参照。

|~スペル|~名前|~人物説明|
|Aldor|[[アルドール]]|長命王。第3代国王|
|Baldor|[[バルドール]]|ブレゴの長男|
|Brego|[[ブレゴ]]|第2代国王|
|Brytta|[[ブリッタ]]|レーオヴァ。第11代国王|
|Ceorl|[[ケオル]]|兵士|
|Déor|[[デーオル(デオル)>デーオル]]|第7代国王|
|Déorwine|[[デオルヴィネ]]|王の騎士の隊長|
|Dúnhere|[[ドゥンヘーレ(ドゥーンヘレ)>ドゥンヘーレ]]|馬鍬谷の領主|
|Elfhild|[[エルフヒルド]]|セオデンの妻|
|Elfhelm|''[[エルフヘルム]]''|軍団長|
|Elfwine|[[エルフウィネ]]|金髪王。第19代国王|
|Eofor|[[エオフォール]]|ブレゴの三男|
|Éomer|''[[エオメル]]''|''エアディグ''。軍団長。第18代国王|
|Éomund|[[エオムンド]]|軍団長。エオメルとエオウィンの父|
|Eorl|''[[エオル]]''|''青年王''。初代国王|
|Eorl|''[[エオル>エオル(レオドの息子)]]''|''青年王''。初代国王|
|Éothain|[[エオサイン>エオサイン(エオメルの騎士)]]|兵士|
|Éowyn|''[[エオウィン]]''|''盾の腕の姫''|
|Erkenbrand|''[[エルケンブランド]]''|[[西谷]]の領主|
|Fastred|[[ファストレド>ファストレド(フォルクヴィネの息子)]]|フォルクウィネの息子|
|Fastred|[[ファストレド>ファストレド(ローハン)]]|[[ムンドブルグの塚山]]での言及のみ|
|Fengel|[[フェンゲル]]|第15代国王|
|Folca|[[フォルカ]]|第13代国王|
|Folcred|[[フォルクレド]]|フォルクウィネの息子|
|Folcwine|[[フォルクウィネ(フォルクヴィネ)>フォルクウィネ]]|第14代国王|
|Fréa|[[フレア]]|第4代国王|
|Fréaláf|[[フレアラフ(フレアラーフ)>フレアラフ]]|第10代国王|
|Fréawine|[[フレーアウィネ(フレアヴィネ)>フレーアウィネ]]|第5代国王|
|Freca|[[フレカ]]|西境の有力者|
|Gálmód|[[ガルモド]]|グリマの父|
|Gamling|''[[ギャムリング]]''|[[ヘルムの堤防]]の守備隊長|
|Gárulf|[[ガルルフ>ガルルフ(ローハン)]]|兵士|
|Gléowine|[[グレオヴィネ]]|吟遊詩人|
|Goldwine|[[ゴールドヴィネ]]|第6代国王|
|Gram|[[グラム]]|第8代国王|
|Gríma|''[[グリマ(グリーマ)>グリマ]]''|''蛇の舌''。セオデンの相談役|
|Grimbold|''[[グリムボルド(グリンボルド)>グリムボルド]]''|[[西谷]]の騎士|
|Guthláf|[[グスラフ]]|王の旗手|
|Haleth|[[ハレス>ハレス(ヘルムの息子)]]|ヘルムの息子|
|Háma|''[[ハマ>ハマ(セオデンの騎士)]]''|近衛隊長|
|Háma|[[ハマ>ハマ(ヘルムの息子)]]|ヘルムの息子|
|Harding|[[ハルディング]]|ムンドブルグの塚山での言及のみ|
|Helm|''[[ヘルム]]''|''槌手王''。第9代国王|
|Herefara|[[ヘレファラ]]|ムンドブルグの塚山での言及のみ|
|Herubrand|[[ヘルブランド]]|ムンドブルグの塚山での言及のみ|
|Hild|[[ヒルド]]|ヘルムの妹|
|Horn|[[ホルン]]|ムンドブルグの塚山での言及のみ|
|Théoden|''[[セオデン]]''|''エドニュー''。第17代国王|
|Théodred|''[[セオドレド]]''|軍団長。セオデンの息子|
|Théodwyn|[[セオドウィン]]|エオメルとエオウィンの母|
|Thengel|[[センゲル]]|第16代国王|
|Walda|[[ワルダ(ヴァルダ)>ワルダ]]|第12代国王|
|Wídfara|[[ウィドファラ]]|兵士|
|Wulf|[[ウルフ]]|フレカの息子。王位僭称者|

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