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* 怒りの戦い [#g1be4c00]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[歴史・事件]]|
|~スペル|War of Wrath|
|~その他の呼び名|大会戦、大合戦(Great Battle)|

** 解説 [#Explanation]

[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]の嘆願に応じた[[ヴァラール]]の軍勢が[[ベレリアンド]]に上陸し、[[アングバンド]]に立てこもる[[モルゴス]]の軍勢と戦いこれを滅ぼした、[[第一紀]]の[[宝玉戦争]]における最後で最大の戦い。この戦いについては、ずっと後の時代に[[中つ国]]の[[エルフ]]が[[アマン]]の同族から聞いた話が伝わるのみで、詳細は知られていない。

[[ヴァラール]]軍と共に[[ヴァンヤール]]や、[[フィナルフィン]]に率いられた一度も[[アマン]]を離れたことのない[[ノルドール]]も[[中つ国]]へ出陣した。
[[アルクウァロンデ]]の[[テレリ]]([[ファルマリ]])は[[同族殺害]]の記憶から、進んで戦いに行こうとする者はほとんどいなかったが、彼らの同族である[[エルウィング]]の言葉に耳を傾け、[[ヴァリノール]]の軍勢を東へ運ぶ船を航行させるための水夫たちを差し向けた。しかし彼らは船に留まったまま、一人として中つ国の地を踏もうとはしなかった。
中つ国のエルフは誰もヴァラール軍と行動を共にしなかった。また[[人間]]は、[[エダイン]]の三家の生き残りだけがヴァラール軍について戦った他は、皆モルゴス軍についていた。
[[アルクウァロンデ]]の[[テレリ]]([[ファルマリ]])は[[同族殺害]]の記憶から進んで戦いに行こうとする者はほとんどいなかったが、彼らの同族である[[エルウィング]]の言葉に耳を傾け、[[ヴァリノール]]の軍勢を東へ運ぶ船を航行させるための水夫たちを差し向けた。しかし彼らは船に留まったまま、一人として中つ国の地を踏もうとはしなかった。
中つ国のエルフは誰もヴァラール軍と行動を共にしなかった。[[人間]]は[[エダイン]]の三家の生き残りだけがヴァラール軍に付いて戦った他は、大多数がモルゴス軍に付いていた。

[[エオンウェ]]の挑戦のトランペットの下で[[ヴァラール]]軍は進軍し、対する[[モルゴス]]は全兵力を動員して[[アンファウグリス]]の地に収まりきらないほどの大軍勢で迎え撃ったが、[[オーク]]も[[バルログ]]もヴァラール軍の相手にはならず、ごく少数が逃れて後代に禍根を残したほかは、全てが殲滅された。
モルゴスは最後の反撃として、[[アングバンド]]から[[アンカラゴン]]を含む有翼の[[龍]]を放ち、ヴァラール軍は一時押し戻された。しかしそこに[[ソロンドール]]に率いられた天空のあらゆる大鳥たちと共に、[[ヴィンギロト]]に乗った[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が現れ、その日は夜を通してまで空中戦が繰り広げられた。日の出前にエアレンディルがアンカラゴンを討ち取り、空から落下したアンカラゴンは[[サンゴロドリム]]の塔に激突して塔が毀たれた。日が昇った頃にはヴァラール軍が勝利し、龍はほとんどが滅ばされた。
[[エオンウェ]]の挑戦のトランペットの下で[[ヴァラール]]軍は進軍し、対する[[モルゴス]]は全兵力を動員して[[アンファウグリス]]の地に収まりきらないほどの大軍勢で迎え撃ったが、[[オーク]]も[[バルログ]]もごく少数が逃れて後代に禍根を残したほかは、全てが殲滅された。
モルゴスは最後の反撃として[[アングバンド]]から[[アンカラゴン]]を含む有翼の[[龍]]たちを放ち、ヴァラール軍は一時押し戻された。しかしそこに[[ヴィンギロト]]に乗った[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]と、[[ソロンドール]]に率いられた天空のあらゆる大鳥たちが現れ、その日は夜を通してまで空中戦が繰り広げられた。日の出前にエアレンディルがアンカラゴンを討ち取り、空から落下したアンカラゴンは[[サンゴロドリム]]の塔に激突して塔が毀たれた。日が昇った頃にはヴァラール軍が勝利し、龍はほぼ全てが滅ぼされた。
[[アングバンド]]は破壊され、その奥底に逃げていた[[モルゴス]]は和睦を乞うたが許されず、両足を切り落とされ、再び[[アンガイノール]]で縛られた。[[鉄の冠]]からは二個の[[シルマリル]]が回収され、冠は打ち直されてモルゴスの首輪になった。こうして[[モルゴスの王国>ドル・ダイデロス]]は滅び、大勢の奴隷が地下の牢獄から解放された。

戦いが終わると、ヴァラール軍に同行した[[エルフ]]は[[大海]]の岸辺で建造した船で[[アマン]]へ帰還した。[[ベレリアンド]]のエルフも船でアマンへ渡り、[[トル・エレッセア]]に定住したが、[[中つ国]]を去りがたく思って留まる者もいた。
戦いが終わると、ヴァラール軍に同行した[[エルフ]]は[[大海]]の岸辺で船を建造し、[[アマン]]へ帰還した。[[ベレリアンド]]のエルフも船でアマンへ渡り、[[トル・エレッセア]]に定住したが、[[中つ国]]を去りがたく思って留まる者もいた。
[[モルゴス]]は[[夜の扉]]から[[虚空]]へ放逐された。彼の副官であった[[サウロン]]は[[エオンウェ]]に投降し、アマンへ戻って[[マンウェ]]の裁きを受けるよう命じられたが、エオンウェが去ると中つ国に隠れ、後にモルゴスに代わる第二の[[冥王]]として君臨した。

この戦いの激しさにより、[[ベレリアンド]]の大地は破壊され、[[大海]]に水没した。[[オッシリアンド]]の一部は残り、以降は[[リンドン]]の名で呼ばれ、[[中つ国]]に留まった[[エルフ]]が住んだ。[[エレド・ルイン]]の山脈は裂けて[[ルーン湾]]が形成され、山脈にあった[[ノグロド]]と[[ベレグオスト]]は滅んだ。
この戦いの激しさにより[[ベレリアンド]]の大地は破壊され、[[大海]]に水没した。[[オッシリアンド]]の一部は残り、以降は[[リンドン]]の名で呼ばれ、[[中つ国]]に留まった[[エルフ]]が住んだ。[[エレド・ルイン]]の山脈は裂けて[[ルーン湾]]が形成され、山脈にあった[[ノグロド]]と[[ベレグオスト]]は滅んだ。
『[[終わらざりし物語]]』によると、リンドン以外にも[[トル・フイン(旧ドルソニオン)>ドルソニオン]]、[[ヒムリング]]、[[トル・モルウェン]]が島として残った。

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