* &ruby(やみのもり){闇の森}; [#k3c86c70]
** 概要 [#bdba3a70]

|~カテゴリー|地名|
|~スペル|Mirkwood|
|~その他の呼び名|タウア・エ=ンダイデロス(Taur e-Ndaedelos)((闇の森のシンダール語名。「大いなる恐怖の森」の意))、エリン・ガレン(Eryn Galen)、&ruby(みどりもりだいしんりん){緑森大森林};(Greenwood the Great)、エリン・ラスガレン(Eryn Lasgalen)、緑葉の森(Wood of Greenleaves)|

** 解説 [#xae6fa89]

[[霧ふり山脈]]の東にある大森林、あるいはその北東部のはずれにある[[シルヴァン・エルフ>シルヴァン]]の国を指す。闇の森の西の外れは[[ビヨルン]]の一党が支配している。
[[第三紀]]末、森は北東部はずれのエルフのいる地域を除いて、非常に危険になっていた。
かつて使われていた森を東西に横切る[[古森街道]]は荒れ果てて使えなくなっており、その北に別に[[エルフ]]たちの使う小道があるが、そこすら安全ではなかった。道を横切る川([[魔の川]])があり、その水を飲んだり浴びたりすると、眠くなりものを忘れてしまう魔法にかかってしまう。この川は森の中央部北側の[[闇の森山脈]]から流れ出しており、その周辺には[[蜘蛛]]などの闇の生物が徘徊していた。[[アンドゥイン]]を挟んで[[ロスローリエン]]の対岸にあたる闇の森の南西部には、[[死人占い師]]の拠点となっていた[[ドル・グルドゥア]]があった。

*** シルヴァン・エルフの国 [#d5801f79]
*** シルヴァン・エルフの国 [#kingdom]

森の北東部には[[オロフェア]]や[[スランドゥイル]]([[レゴラス]]の祖父と父)を王として、シルヴァン・エルフが住み着いていた(ただしスランドゥイルの一族は[[シンダール]])。
闇の森のエルフは、森の東の外れにある岩屋である王の宮殿を中心に住んでいて、岩屋の外にも家や小屋を建てていた。岩屋には多数の洞窟があり、その地下を流れる小川が、[[灰色山脈]]から流れ込んでエルフ王の岩屋のそばを通る[[森の川]]に注いでいた。[[森の川]]は[[たての湖]]まで通じており、エルフはこの川を[[エスガロス]]との物流に使っていた。
森の北東部には[[オロフェア]]や[[スランドゥイル]]([[レゴラス]]の祖父と父)を王として、[[シルヴァン・エルフ>シルヴァン]]が住み着いていた(ただしスランドゥイルの一族は[[シンダール]])。森のエルフたちは[[第二紀]]末の[[最後の同盟]]の戦い以前は、最初は同族の住む[[ローリエン>ロスローリエン]]の対岸に位置する[[アモン・ランク>ドル・グルドゥア]]に、[[第二紀]]末にはまだエミン・ドゥイアと呼ばれていた[[闇の森山脈]]周辺に住まっていたらしいが、闇の勢力が拡大するにつれて次第に森の北へと移っていったようである。

闇の森のエルフは、森の北東の外れにある岩屋である王の宮殿を中心に住んでいて、この岩屋の地下にはそれぞれ宮殿や宝物庫や土牢である幾つもの洞窟が枝分かれして広がっていた(この岩屋の地下宮殿はかつてスランドゥイルとオロフェア父子が住まっていた[[ドリアス]]の[[メネグロス]]に倣ったものであるらしい)。
岩屋の外にも地上や木の上に家や小屋を建てていた。特にブナの木を好んだらしい。

岩屋の地下を流れる小川が、[[灰色山脈]]から流れ込んでエルフ王の岩屋のそばを通る[[森の川]]に注いでいた。[[森の川]]は[[たての湖]]まで通じており、エルフはこの川を[[エスガロス]]との物流に使っていた。[[古森街道]]が通れなくなってからはこの川だけが闇の森の東西を横切る唯一の安全な通路であり、森のエルフたちは[[人間]]たちからこの川の通行料を徴収していた。日頃は商売上の取引をめぐって揉めることも多かったようだが、[[エスガロス]]が[[スマウグ]]の襲撃を受けて潰滅したことを知るといち早く救援を差し向けた。

*** 歴史 [#jcb98c61]

かつてはこの森林はエリン・ガレン、共通語では「緑森大森林」と呼ばれていたが、森の南西部の丘アモン・ランクに[[死人占い師(サウロン)>死人占い師]]の拠点ができ、[[ドル・グルドゥア]]と呼ばれるようになると、その影響でエルフがいる地域以外は、巨大な[[蜘蛛]]([[シェロブ]]の末裔)など邪悪なものが徘徊し、昼でも太陽の光がほとんど差さず、川の水すら真っ黒な場所になってしまった。そのため緑森大森林は「闇の森」の名で呼ばれるようになる。
『[[ホビットの冒険]]』では旅の途中の[[ビルボ・バギンズ]]達が、この闇の森を通過しようとしたところ、蜘蛛に襲われている。

[[指輪戦争]]によって[[ドル・グルドゥア]]が破壊されると、闇の森は「緑葉の森」を意味するエリン・ラスガレンと改名される。北部は[[スランドゥイル]]の領土に、南部は東ローリエンとして[[ケレボルン]]の領土に、中部は[[ビヨルン]]一党の土地として分割された。エリン・ラスガレンには[[第四紀]]に入っても、シルヴァン・エルフたちが落ち着いて暮らしていたという。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#y71c00bf]

ドル・グルドゥア西部に、ドル・グルドゥアを監視・偵察するための、[[エルフ]]と[[ドワーフ]]による拠点が複数存在する。
かつて[[人間]]が住んでいたが、廃墟となって亡霊の巣窟となっている場所もある。

** コメント [#g4cd6825]

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