* イスリン・ルイン [#g0a470f6]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Ithryn Luin((Ithrynの単数形はイスロン(ithron) ))|
|~その他の呼び名|青の魔法使い(Blue Wizards)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「青の賢者達」の意。[[中つ国]]の東方へ行き西方では名を知られることのなかった、2人の''青の[[魔法使い>イスタリ]]''のこと。
彼等は『[[指輪物語]]』にも『[[シルマリルの物語]]』にも登場せず、何をしていたのかも全く不明である。『[[終わらざりし物語]]』と『[[The Peoples of Middle-Earth]]』は、青の魔法使にまつわる互いに異なった話を伝えている。

*** 『[[終わらざりし物語]]』の記述 [#l8d0b9a1]

青のイスタリの[[アマン]]における[[クウェンヤ]]名は''[[アラタール]]''と''[[パルランド]]''であり、[[オロメ]]に仕えていたとされる。
彼等は他の三人([[クルモ(サルマン)>サルマン]]、[[オローリン(ガンダルフ)>ガンダルフ]]、[[アイウェンディル(ラダガスト)>ラダガスト]])と同じ時期、[[第三紀]]1000年頃に[[中つ国]]にやってきた。それからすぐ、二人は[[サルマン]]と共に東方へ旅をしたが、帰ってきたのはサルマンだけで、この二人の消息は途絶えたという。
同時期の書簡で[[トールキン]]は'''ふたりは密命を帯びて[[ヌーメノール]]の版図のはるか先、東と南の地域に差し向けられた使者だったに違いない。敵地におもむく伝道師のようなものだった。かれらがどんな成果を上げたのかはわからないが、サルマンと同様かれらも失敗したが、ただし明らかにかれとは別の過ちを犯したのではなかろうか。おそらくは、[[サウロン]]の没落の後まで生き残った秘教や『魔法』の開祖となったのだろう。'''と述べている。

***『[[The Peoples of Middle-Earth]]』の記述 [#i2b335fd]

より後期の草稿では、青のイスタリは''[[モリネフタール]]''と''[[ローメスターモ]]''の名で呼ばれたとある。
彼等は他の三人のイスタリよりはるかに早い時期、[[第二紀]]1600年頃に[[中つ国]]にやってきて東方へ渡った。そこで二人は[[第三紀]]に至るまで[[サウロン]]の同盟軍が西方に向かうことを妨害し続け、[[最後の同盟]]および[[指輪戦争]]における[[自由の民]]の勝利に大きく貢献したとされている。第三紀の初頭には、[[一つの指輪]]を失って東方に隠れ潜んでいたサウロンの居処も捜索していたが、それを見つけることはできなかったという。

** 派生作品における扱い [#k4bb8a08]

『[[指輪物語]]』では本編の[[サルマン]]の台詞に'''五人の魔法使いの杖'''、[[追補編]]に'''賢人団(全部で五人いたと伝えられる)'''などとある程度で、[[サルマン]]、[[ガンダルフ]]、[[ラダガスト]]以外のこの2人のイスタリについては情報がなく、具体的に触れられているのは 『[[終わらざりし物語]]』と『[[The Peoples of Middle-Earth]]』だけである。
そのため青の魔法使いの名などの権利は[[Tolkien Estate]]が有しているため、[[Middle-earth Enterprises]]の権利を元に製作されている映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』などでは名前に触れられていない。また『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』『[[シャドウ・オブ・モルドール]]』など、完全オリジナルの設定が与えられているケースもある。

** コメント [#Comment]

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