* &ruby(ともしび){灯火};の&ruby(じだい){時代}; [#eac33e3d]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|歴史|
|~カテゴリー|歴史・[[暦]]|
|~スペル|Years of the Lamp|
|~異訳||
|~その他の呼び名|アルダの春(Spring of Arda)|

** 解説 [#Explanation]

[[エルフ]]や[[人間]]が誕生する前、[[太陽]]も[[月]]もなかった時代、[[イルルイン]]と[[オルマル]]の光によって[[アルダ(世界)>アルダ]]が照らされていた、約10[[ヴァラール紀]](約1万太陽年)の期間を指す。

[[イルーヴァタール]]によって[[エア]]が創造されたのち、[[アイヌア]]の一部([[ヴァラール]])はエアに下向して[[アルダ]]を形成する。アルダを我が物にしようとする[[メルコール]]と、アルダを守ろうとする[[ヴァラール]]との間で最初の戦いが起こったが、メルコールは[[トゥルカス]]によってアルダから追い払われた。
そこでヴァラールは、[[外なる海>エッカイア]]に取り巻かれた[[中つ国]]を照らすために、中つ国の南北に[[イルルイン]]と[[オルマル]]の灯火を作った。この期間が灯火の時代である。

ヴァラールは中つ国の中央にあった[[アルマレン]]の島に住まい、アルダの形成を進めていった。またイルルインとオルマルの光に照らされたことで、地上には[[ヤヴァンナ]]の考案した[[植物>オルヴァール]]と[[動物>ケルヴァール]]が生まれ始めていた。そのためこの時代は''アルダの春''とも呼ばれる。
一方、密かにアルダに帰還したメルコールは、中つ国の北方に[[ウトゥムノ]]の要塞を築いてアルダの春を汚染し、中つ国に獰猛な生き物や、闇、腐敗などを発生させていく。ヴァラールは、アルダにメルコールが戻ったことを知るが、メルコールは素早くヴァラールに攻撃を仕掛け、[[イルルイン]]と[[オルマル]]を打ち倒して[[アルマレン]]を破壊して、ウトゥムノに逃げ戻った。

かくして、アルダを育むためのヴァラールの当初の構想は打ち砕かれて二度と生かされることはなく、アルダの春は終わった。
ヴァラールは、メルコールとの戦いをさらに続けてアルダを傷つけ、[[エルフ]]と[[人間]]の誕生に支障を来すことを恐れ、灯火の倒壊から起こった騒乱を鎮めることに力を注ぐことにする。ヴァラールは中つ国から[[アマン]]へと撤退し、破滅を免れた全ての善きものを[[ペローリ]]の防壁の内側に集め、[[ヴァリノール]]を築いた。

この後、アマンに[[二つの木]]が作られ、[[二つの木の時代]]が始まることになる。

** コメント [#Comment]

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