* エオレド [#m7b32ac6]
* &ruby(エオレド){軍団}; [#m7b32ac6]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|言葉・単語|
|~スペル|éored|

** 解説 [#Explanation]

[[ローハン]]の言葉で騎馬軍団の意。ここではローハンの軍制についても記述する。

*** ローハンの軍制 [#z521d010]

ローハン(マーク)の軍には、最高司令官たる王の下で、第一軍団長、第二軍団長、第三軍団長という三人の司令官が置かれ、彼らがそれぞれ第一~第三軍団を指揮した。

第一軍団長は[[エドラス]]周辺および王の領地を受持地区とし、それに加えて有事にあたって召集されるエドラス周辺の住民からなる召集軍団の指揮権も持っていた。この地位は常設のものだが、ローハン王自身が活発に第一軍団を指揮するような状況の場合には、わざわざ任命されないこともあった(作中では[[セオデン]]の治世がそれにあたる)。
対して第二軍団長および第三軍団長は必要に応じて指揮権を割り当てられるもので、[[サルマン]]の脅威が顕在化した[[第三紀]]末には、第二軍団長は西マーク一帯を、第三軍団長は東マーク一帯を受持地区としていた。

''エオレド''はこれらの軍団を構成する騎馬兵の単位である。
[[ロヒアリム(エオルの家の子)>ロヒアリム]]の歴史では訓練済みでいつでも実戦投入が可能な騎兵集団があればそれをエオレドと呼んできたが、特に第三紀末のローハンでは「正規エオレド」は最低120人からなり、王の共廻りを除く全マーク召集騎馬軍の100分の1の数と規定されていた。この全軍召集された騎兵隊のことを''エオヘレ''(''éoherë'')と呼ぶ。
特に各軍団長は有事に際し、独自裁量で運用することのできる直属のいわば私兵集団として、一つのエオレドを保有することが許されており、このエオレドは「家の子郎党」として軍団長の私邸に武装して寝泊りをした(『[[指輪物語]]』本編中では、[[アラゴルン>アラゴルン二世]]らと初めて出会った際に[[エオメル]]が率いていたのが彼のエオレドである)。
王自身にも、彼に属する騎馬隊があった。

[[指輪戦争]]開始直前、第二軍団長には[[セオドレド]]が、第三軍団長には[[エオメル]]が任命されていた。かつて[[セオデン]]王が旺盛に軍団を指揮していたことの名残りで、第一軍団長は長らく空席であったが、事実上は[[エルフヘルム]]がその役を果たしていた。セオドレドの没後は[[エルケンブランド]]が第二軍団の指揮権を引き継いだ。
なお[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]への行軍に際しては軍団とその指揮系統は再編成された。

指輪戦争後、王となった[[エオメル]]の時代以降は、第二軍団、第三軍団に代わって西マーク軍団長、東マーク軍団長との呼称がとられるようになった。最初の西マーク軍団長はエルケンブランドであり、東マーク軍団長はエルフヘルムであった。

*** [[指輪戦争]]に前後し役職にあった人物 [#bccca5ce]

:第一軍団長|空席([[エルフヘルム]]が事実上その役を果たした)
:第二軍団長|[[セオドレド]]
[[エルケンブランド]](セオドレドの没後)
:第三軍団長|[[エオメル]]

エオメルが王となって後は

:西マーク軍団長|[[エルケンブランド]]
:東マーク軍団長|[[エルフヘルム]]

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