TVシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を、笑い男の話を中心に再編集した総集編『The Laughing Man』(TLM)は「新作カット、再アフレコ」が宣伝文句だったが、実際にはその編集内容は「とにかく総集編として整合性を損なわないようにするため」の、かなり小規模なものだった。さすがに、TVシリーズとは異なる解釈を試みるという劇場版『機動戦士Ζガンダム』と同等のことをするには、時間も予算もなかったようだ。再アフレコも全シーンにおいてではなく、編集の結果尺が合わなくなったり、ストーリーの整合性を保つためのセリフの変更が行なわれた部分のみ行われたようである。前にも書いたが、恐らくTLMは「TVシリーズを見て面白いと思ったけど、DVD全巻を買うのは金銭的にちょっと……」という人向けのパッケージのようだ。もっとも、TVシリーズ全巻を持っている人は、2nd GIG BOXの余ったスペースにこのパッケージを入れたいだろうが……(あるいはDVD映像特典のため。映像特典にはSection9 Science File EXTRA"タチコマな日々"、攻殻機動隊S.A.C.の軌跡をたどるドキュメント"S.A.C.アーカイブ"が収録されることになっている)。
新カットだが、TVシリーズ5話、15話、26話を中心に、キャラクターのアップなどで絵柄の統一を図るための作画修正が行なわれているほか、「総集編として話の整合性を取るための新規作画」が多少行なわれている。あと音楽が変更されているためかなり印象が異なるシーンがあるが、音楽変更の理由は「総集編という一つの話の中で、同一の音楽を何度も使わないようにするため」という意図のようだ。では具体的にどのあたりが総集編において変更されたかを挙げていきたい。なお「違いは自分で確認したい」という人はこの先は見ない方が吉。
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