押井守新刊『コミュニケーションは、要らない』

つぶやけばつぶやくほど、人はバカになる。
ネット上にテキストを書けば書くほど文章力は落ちる……
・人間から論理的思考を奪う「話し言葉」 ・コミュニケーションの肝は「マス」と「個人」の間にある
・なぜ日本人は答えを出したがらないのか ・まず「信じない」ことが、正解に辿りつく最短ルート
ただ気分を吐き出すためだけの言葉をネット上に書き散らし、真偽の不確かな情報に右往左往し、目的もなく自分のフォロワーを増やそうとする。そんなものは、コミュニケーションではない。高度成長期以降、日本人は「現状維持」のために協調性ばかり重んじて、本質的な問題について真剣に「議論」することを避け続けてきた。そのツケがいま、原発問題を筆頭とする社会のひずみとして表面化しているのだ。我々はなぜ人と繋がろうとするのか。真のコミュニケーションとは何か。世界が認める巨匠が初めて語る、目から鱗の日本人論

凡人として生きるということ』に引き続いたエッセイ集。東日本大震災以後の状況について書かれているとのこと。