『よみがえる空』のムック

押井守とは何の関係もないのですが、2006年に放送されたTVシリーズアニメで個人的に最高だと思っている、『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』のムックが(2回ほど発売延期してやっと)発売されるそうです。

1クールしかやっていない、萌え作品でもないアニメのムックが、続編をやるわけでもないのに、放送から1年以上もたってから発売されるというのはものすごく異例でしょう。表紙が、声優の能登麻美子さんのフライトスーツ姿のため、軽そうな本であるという印象を受けますが、内容的には単にアニメのムックというわけではなく、現実の航空自衛隊航空救難団についてを多く紹介した本のようです(内容については『よみがえる空』公式blogのほうでいくらか触れられております)。
そもそもこのアニメ、「プロデューサーの趣味で」制作が始まったらしい(DVDブックレットなどにそう書かれています)アニメですが、以前にも書きましたけど本当にすばらしい作品です。

私は以前から、「アニメ文化」「アニメ産業」などという言葉に違和感を持っているのですが(なぜかは長くなるので省きます)、本当にアニメが「文化」「産業」となるためには、キャラクターで売ることを狙ったアニメばかりではなく、このアニメのような作品がもっと多く作られ、もっと多く知られ、もっと多く売れる必要があると思っております。
もしこのアニメを知らない人がいたら心の隅に止めておいて、レンタルヴィデオ店に行ったときにでも捜してみてください。特に1~3話と6~7話がお勧めです(DVDは1巻あたり2話収録なのでぶった切られてしまっているのですが)。