Production I.Gは、中間決済を発表した。
当社グループでは、経営成績の変動を抑えるべく尽力しておりますが、アニメーション作品の制作においては大型劇場用作品の売上有無により、経営成績に大きな変動発生しております。平成16 年5月期においては、大型劇場用長編アニメーション「イノセンス」の売上1,600百万円の計上により、平成15年5月期に比べ売上高が単体ベスで88%増加する大きな変動が生じております。
そして、大型劇場用作品のなかった平成17年5月期については、売上高が連結ベースで7.5%減少いたしました。
当社グループとては、大型劇場用作品の売上計上時に経営成績が大幅に変動する傾向に対処し安定的な業容の拡大を目指して、大型劇場用作品の制作と並行して制作期間の比較的短いテレビ用・ビデオ用アニメーション作品を制作するラインを拡充するなど、影響を最小限にするように対応を図っております。しかしながら、今後も「イノセンス」と同規模もしくはそれを上回大型劇場用アニメーション作品を制作する可能性があり、その場合には制作期間が長期化することが予想され、納品までの期間は売上計上をしないため、当社グループの経営成績等は大幅に変動する可能性があり経営成績比較等するに際してはこのような点を考慮する必要があります。当社においては、最近3期間及び当中間連結会計期間において、「攻殻機動隊」関連の作品についての売上への依存度が、以下のとおり高くなっております。しかしながら、「攻殻機動隊」関連の作品について、最近3期間と同様大きなプロジェクトはなく縮小傾向であり事業計画上「攻殻機動隊」からの収益が減少する見込みとっております。
一方、「攻殻機動隊」に続くコンテンツの作品制作に取り組んでおりますが、当該作品がヒットするかどうかの保証はなく、また出資を伴う場合には、当該出資に対する収益計上の保証もありません。
要するに、一昨年は『イノセンス』の売り上げがあったが昨年はそれがないため減収減益になったという話。劇場作品は、当たればでかいが制作期間が長く金もかかる。そして利益は一気に来るため、安定した収益とはならない。
animeanime business アニメ!アニメ!ビジネス I.G 中間決算 イノセンスの反動で減収減益(1/14)
各事業別に見ていくと、作品の制作を手掛ける制作事業は劇場映画『xxx HOLiC 真夏ノ夜ノ夢、ツバサ・クロニクル 真夏の夜の夢』、テレビ作品『BLOOD+』、海外共同制作『IGPX』などを制作し、売上高は20億3590万円で前年同期比2.0%増、営業利益は同37.5%増と好調であった。
一方、版権事業は『攻殻機動隊シリーズ』、『テニスの王子様』、『蒼穹のファフナー』などを中心に4億5860万円の売上げとなったが、昨年の『イノセンス』の版権収入には及ばず、前年同期比52.9%減と大幅な減少となっている。
ここ数日(金曜まで)の株価の動きは緩やかで、少しずつ下げている。現在の値が高すぎると言えるので、この下降は続くのではないだろうか(私は株の専門家ではないので解らないが)。
イブくん
教官どの、初めまして(実は、以前たれ込みメールを一度お送りしたことがありますが...)。
製造業では、契約後売上まで1年を越えるような案件については、工事進行基準を採用して売上高、売上原価の計上を行い収益費用の平準化を行いますが、アニメ業界って採用できないのでしょうか?他の製作会社の会計基準はどうなってるんでしょ?って、教官にお聞きすることでもないですが(^^;。おまけに私はI.Gの株主ではありませんからただの好奇心ですが。わかったらコメントを付けさせていただくかもしれません。失礼しましたm(_ _)m
都々目さとし
全然知らないので憶測でしか話せないんですが……。
まずアニメとか映画の場合、制作中は「何を制作しているか」という情報は中々公開されないですし、そうなると当然どれだけ利益の見込みがあるかも明かされない。それにその利益の見込みにしても、当たり外れは運に寄るところも多いので、製造業とは比べられないのではないでしょうか。
ゲーム業界も似たような問題を抱えているみたいですね。