『攻殻機動隊』と日本人の宗教観

日本アニメ 宗教観反映 こころのページ 暮らし 社会 関西発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

昨年5月の仏・カンヌ国際映画祭。日本のアニメとしては初めてコンペ部門に出品された「イノセンス」の上映が終わると映画人やファンが全員立ち上がり、長い拍手を送った。「理解してもらえるか不安だった」という押井守監督も笑顔で応えていた。各国100以上のメディアから取材が殺到したという。

原作は士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」だ。舞台は2030年ごろの設定で、体内に情報端末を埋め込み、身体のパーツを人工の「義体」と交換した内務省公安9課「攻殻機動隊」隊員が、児童人身売買犯やテロリストと戦う。人間が機械と化していく中で捕まえきれない謎の存在として浮上してくるのが「ゴースト」だ。これは「魂」、あるいは日本的な信仰に根ざす「御霊(みたま)」のことらしい……。

『攻殻機動隊』を始めとした日本アニメから、日本人の宗教観を語ろうとした記事。