『王の帰還』DVD特典を見ながら
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディションが届いた。
忙しくてじっくり見る暇がないのだが、このDVDに収録されていた“キャメロン・ダンカンに捧ぐ”という映像特典を見た。ピーター・ジャクソンが知り合った若い監督の話である。彼は『王の帰還』完成前に死に、その人物の(ロード・オブ・ザ・リングとは直接的関係は全くない)短編作品が丸ごと収録されていたのだ。
『王の帰還』のエンディングテーマ“Into The West”は、永遠の世界へ旅立ったフロドの歌であると共に、キャメロン・ダンカンの歌でもあったという。そして『王の帰還』エンディングロールには、スタッフからキャメロンへ捧ぐ言葉が刻まれた。王の帰還SEEのDVDには、この短命だった監督の映画が収録され、記録として残り続けることになった。
死の前に、何かを残すことができた人間は幸せだ。
Wired News - 『指輪物語』ファンの歴史をたどるドキュメンタリー映画 - Hotwired
2004年度のアカデミー賞の発表後、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の制作チームは祝賀パーティーへと向かった。なんら驚くにはあたらない――彼らは11部門を制覇したばかりなのだから。
尋常でないのは彼らが向かったパーティーだ。なにしろ、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の製作に3億ドル以上注いだ映画配給会社、米ニュー・ライン・シネマ社が主催したものではないのだ。ピーター・ジャクソン監督(写真・左)やキャスト、スタッフが向かったのは、ファンサイト『ザワンリング・ネット』(TheOneRing.net)が主催したパーティーだった。彼らはステージに立ち、オスカーを高々と掲げたあと、ファンと一緒になってパーティーを楽しんだ。
ハリウッドの関係者はおそらくあっけにとられただろう――史上最多タイの11部門を総なめにしたというのに、オタクとパーティーをしているのだから!
“野良犬の塒”のWebページを初めて、次第にやることが大きくなってきてから、これ以上何がやれるのだろうか、このTheOneRing.netの人々のような人々と並ぶべくはなくても、何か残せることができれば……と思っていた。だが、それは私には無理だと気がついた。今日私は夢の中で、“野良犬の塒”Webサイト最後の更新のため、サイト閉鎖の報告とその理由の文章を書いていた。現実にそれをやる日は遠くないと思えてならない。
私は“死”までに何を残せるのか。

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老婆心ながら、あまり気負わない方がよろしいのでは、と。