久し振りに『うる星やつら』を見て

久しぶりにBS2でやっている『うる星やつら』を見ることができた。この日は68話(45回放映)『ラムちゃんのクラス会』だったが、丁度このころはTVシリーズの『うる星』に一番勢いがあった時期であり、懐かしく楽しく見ることができた。またアニメの演出ということについて多少知識がついた今見てみると、現在制作されているTVアニメとの差というものを痛切に思い知ることができた。

とにかく動画枚数が異常に多いのだ。今のアニメなら、止め絵で誤魔化したりアングルで誤魔化したりして動画枚数を抑えるところを、徹底的に無理矢理動かしている。教室にいる全員が動くカットなど、今のアニメではまず見られないだろう。
またこちらも今のアニメでは、CG処理でごまかすようになったため全然見られなくなった背動(背景動画)が使われまくっている。勿論背景とセルの違和感というものはあるが、とにかく勢いで押し通している。

現在の30分アニメの平均動画枚数は3000枚前後。だが『うる星やつら』では、7000枚とか8000枚とかを平気で使っていたそうだ。そしてそれを『うる星』では、原画担当者たった2人でさばいていたりするのだから。