トールキンの自宅、「歴史的建造物」に指定
英国政府は23日、英オックスフォード大のJ・R・R・トールキン教授が、「指輪物語」執筆中に住んでいた民家を歴史的建造物に指定したと発表した。オックスフォード市北部にある一軒家は、建造物として特筆すべき点はないが、20世紀に最も愛された小説のひとつにあげられ、映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の原作となった作品が執筆された場所という、文化的・歴史的価値を重視したという。指定されたことで、民家は今後、現状のまま保存されることになる。
英文化メディアスポーツ省のマッキントッシュ伝統担当政務次官は、「通常は建築様式として特に優れているか特徴があるものを指定するのだが、この国にとって重要な人物や出来事に関係する建物を指定し、保護することもある。オックスフォードのトールキン教授の家は、この好例だ」と説明した。
マッキントッシュ次官は、建物が「トールキンが住んでいた当時とほとんど同じ状態で、当時と同じドアやドアのとって、装飾的な窓の留め金などがそのまま残っている」として、現状を保存することは歴史的に価値のあることだと指摘している。
オックスフォード市北部のノースムーア通り20番地にある灰色の一軒家は、1924年に建てられたもので、トールキン教授は1930~47年の間、ここで家族と暮らした。その後、何度か持ち主を変え、今年5月には売りに出されて話題を呼んだ。
トールキン教授は、裏庭に面したこの家の書斎で、窓から庭を眺めながら「ホビットの冒険」や「指輪物語」の大半を執筆したとされる。玄関扉は重い樫の木製で、内部にはトンネルのような細長い広間やタイル貼りの長い廊下などがあり、作品に登場するホビットの家「袋小路屋敷」の内部を連想させる作りになっている。
確かこの家は、トールキンマニアでも何でもない人が(どういう意図かは知らないが)予想価格よりもかなりの高額で落札したと記憶しているのだが。
まあともかく、トールキンは日本では「大ヒットした映画の原作者」としか捉えられていないが、欧米では「20世紀最高の文学作品の作者」であるから、ある意味当然の措置といえるだろう。
そういえば以前、ロード・オブ・ザ・リングのOFFで私が会った人(日本人)は、イギリス旅行に行った時にトールキンの家を訪ねてきた(この記事の家と同じかは不明)。すると丁度工事中で、工事の人にトールキンの家の壁紙の一部を切り取ったものを貰ったそうだ。
このように日本人でもトールキンの家や、トールキンの墓を詣でている人は結構いる。ちなみにトールキンの生家はオレンジ自由国(現南アフリカ共和国)にあったが、現在はその場所には何も残っていないらしい。

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